人と何かのつながりの強さを意味する「エンゲージメント(Engagement)」なる言葉が、日本でもマネジメントのキーワードとして注目されつつある。日本では個人の組織に対するエンゲージメントが低いと言われ問題視されており、その中でもIT職場は深刻だ。エンゲージメントを阻害する仕組みや慣習が散見される。

 今回はエンゲージメントをひもといてみたい。

エンゲージメントとは何か?

 エンゲージメントを改めて説明しよう。前述の通りエンゲージメントは人と何かのつながりの強さを意味し、対象はブランド、商品、職種、業種、会社などの組織など様々だ。

 消費者と商品やブランドとの関係では「愛着」という意味だが、組織とそこで働く個人の関係に当てはめると「組織に対する帰属意識や愛着」「仕事に対する誇り」と説明される。一昔前は「愛社精神」などと表現された。今は企業側が不用意にこの言葉を使うとブラック視されかねないから注意が必要だ。

(出所:あまねキャリア工房)
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 かつてはエンゲージメントが低くても何とかなった。終身雇用の下、個人は所属会社の言うことを信じて滅私奉公していれば一生安泰な生活が約束されていた。それで会社も個人も発展する。

 しかしその時代も終わりを迎えつつある。とりわけ、IT職種、IT職場は人こそがビジネスのエンジンである。かつ人材流動性も高い。エンゲージメントの高い低いが、会社すなわちIT職場の発展を左右すると言っても過言ではない。

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