今や私たちの生活やビジネスは、ITなしには成り立たなくなっている。そのインフラを支えているのが、IT職場で働く運用や保守の担当者たちである(以下、「運用」で総称する)。

 運用で問題が起きると、利用者にダイレクトな影響を及ぼす。空港でチケット発券システムが止まれば、飛行機が欠航になるのは象徴的な例だ。公共や金融のシステムも同じである。

 小さなシステムでも動かなくなると、生活や仕事に支障を来す。会社のメールサーバーが止まれば、社員は途端に「仕事にならないよ」「早く復旧させろ」と不満を言い出す。

 裏を返せば、運用の担当者はそれほどの重責を担っているのである。しかも止められないシステムは24時間365日、誰かがケアし続けなければならない。本当に大変な仕事だ。

 にもかかわらず、悲しいかな、運用の仕事や担当者には光がほとんど当たらない。システムは使えて当たり前。止まらなくて当たり前。当たり前のこと(そう思われていること)を、当たり前にこなさなければならない。

 それでいて、なかなか仕事ぶりが評価されない。しかもシステム障害が起きると、みんなから不平・不満の集中砲火を浴びる。

 なぜこんなことが起きるのか。元をたどれば、次の3つに行き着く。

  • 運用のしやすさを考慮していない、残念なシステムが次々とリリースされる
  • 運用業務に適切な予算と人員を付けていない
  • それどころか、平気で「人を減らせ」と要求される

 運用部隊のモチベーションをどんどん下げることばかりだ。世の中の便利な仕組みを下支えしている運用の人たちのやる気をそぐようなIT職場は、早急に改善しなければならない。

 そうしなければ、誰も報われず、運用の仕事をする人がいなくなる。人も集まらなくなる。優秀なエンジニアが1人また1人、運用現場を去っていく。

 そんな残念な姿をまとめたのが、運用を軽視するIT職場の問題地図だ。

運用を軽視するIT職場の問題地図
(出所:あまねキャリア工房)
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