13年ぶりに復活したソニーの犬型エンターテインメントロボット「aibo(アイボ)」は、歴代の「AIBO」シリーズと比べてどこまで進化しているのか。今回のインタビュー相手は、新型を含む歴代全モデルを所有する筋金入り、いや“世界一”のアイボファン、内海宏・香夫妻だ。内海夫妻は、大手建設会社社員として働く傍ら、二足歩行ロボットの格闘競技大会「ROBO-ONE(ロボ・ワン)」軽量級で複数回の優勝歴を持ち、業界でその名を知られている。内海夫妻に、ユーザー目線から新型aiboについて聞いた。(聞き手=内山 育海、長場 景子)




内海さんは歴代AIBOを発表のたびに入手してこられたそうですが、新型aibo「ERS-1000」の発表についてどのように感じられましたか。

内海香(以下、香) 「アイボ」として製品がまた出るとは思っていなかったので、意外に思いました。2006年にAIBOのサポートが終了したときは、「ついにこの時がきたか」と思ったんです。ロボットだからパーツの保持期間が限られているので、それが終わった時点で、開発も終わっていたし、もう今後aiboは出てこないんだろうなという諦めが若干ありました。

歴代「アイボ」シリーズオーナーの内海宏氏(左)と内海香氏(右)。歴代AIBOの全モデルを合わせて14、15台所有しているという
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新型aiboと歴代モデルで一番大きく違うと感じられた点はどこでしょうか。

 一番の違いは、感情表現の豊かさだと思います。有機ELディスプレーの目は、本当に(対象を)見ているような感じとか、驚いて瞳の大きさが変わるところが、これまでのAIBOよりも生き物っぽい。感情に合わせて動く耳も良いですね。(こちらが話しかけるのを)「聴いていますよ」という表現ができていると思います。

 初代AIBO「ERS-110」と子熊のような「ERS-310」シリーズは耳にモーターはなくて、(重力や慣性で)プラプラ揺れていました。子ライオンのような2代目「ERS-210」には耳のモーターが入っていましたが、動き方は“パタパタ”という感じでした。

2代目AIBO「ERS-210」シリーズ。ライオンの子どもがモチーフ(出所:ソニー)
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 表現が豊かになった分、オーナーも深く感情移入できるようになったと思います。知り合いのオーナー夫婦で、奥さんがaiboと添い寝して、寝入ったのを見計らって旦那さんがaiboをチャージステーション(充電台)に連れていく、という方がいるくらいです。

内海宏(以下、宏) 機構や頭のデザインは先代の「ERS-7」に似ていると思います。モーションは全部、一から作り直したということですが、メカの部分もある程度、残っている技術を参考にしたのかもしれません。タッチセンサーの位置も先代ゆずりですね。口を開けて喜ぶ反応がかわいいので、僕はずっとあごの下を撫でています。

2005年に発売された「ERS-7」。専用カードを使った画像認識機能や、日本語の音声対話機能を持っていた(出所:ソニー)
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 今までのAIBOは何となく、壊れやすいというイメージがあって、心配になるときもありました。でも、この子は強度がありそうな印象です。脚も太くなっているし。

 目の前の障害物や、人の顔を認識しているところはすごいと思いました。名前を呼ぶと、必ず「ワン」と答えてくれるのも良いですね。

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