ソニーの新型「aibo(アイボ)」は“犬の代替”か、それとも“便利なロボット”か。「識者がaiboを触ってみた」シリーズ第3弾は、NTTドコモの元・執行役員であり、音声エージェント「しゃべってコンシェル」やコミュニケーションロボット「ここくま」などの開発を主導した栄藤稔氏だ。現在は、大阪大学で教鞭を執りながら、機械翻訳技術を開発する「みらい翻訳」や対話コンテンツ開発を手掛ける「コトバデザイン」の代表を務める。AI(人工知能)技術や人と機械とのインタラクションに造詣の深い栄藤氏に、新型aiboについて聞いた。(聞き手=内田 泰、内山 育海、根津 禎)




新型aiboについて、栄藤さんの印象を聞かせてください。

 まさに「IoT(Internet of Things)のベストプラクティス」という印象を持ちました。カメラにマイク、距離画像(ToF)センサーや人感センサー、タッチセンサーなど、これだけ多くのセンサーを自己処理していることがすごい。

 7、8年前に「一番多くセンサーが付いているIoT機器は何か」という話があって、そのときは「ケータイだ」と言った覚えがあります。新型aiboもケータイに似たプラットフォームですね。メインのプロセッサーにスマートフォン(スマホ)向けの米クアルコム(Qualcomm)製「Snapdragon 820(APQ8096)」を採用しています。スマホよりもむしろ、aiboの方がSnapdragonの性能を最大限に活用しているかもしれないです。

大阪大学 先導的学際研究機構 教授の栄藤稔氏
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 気になる点を1つ挙げると、起動時に首の電源ボタンを押す必要があること。AIスピーカーの起動語(「OK、Google」「Alexa」など)のように、例えば名前を呼べば起き上がるようにしてくれたらいいと思います。Snapdragonを使っているなら、できるのではないでしょうか。

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