米グーグル(Google)系の自動運転開発会社のウェイモ(Waymo)はこのほど米カリフォルニア州で、自動運転車を使った配車サービス事業を試験的に実施できるようになった。

米アリゾナ州チャンドラー市内を走行するウェイモの自動運転車
出所:米ウェイモ(Waymo)
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 この試験サービスは同州が2018年5月に設けた「自律走行車旅客サービス試験プログラム」という制度を活用したもので、民間企業は自動運転車を使って乗客輸送の試験サービスを提供できる。

 同制度が扱うサービスには(1)ドライバーが運転席に座り、自動運転を補助することを義務付けるものと、(2)ドライバーは乗車せず、車内に遠隔オペレーターと通信できるシステムを搭載し、運行中常に利用可能にすることを義務付けるものがある。ウェイモは同制度を所管する「カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)」から(1)の認可を受けた。

 同試験プログラムでは(1)、(2)のいずれも乗客から料金を取ることはできない。このためウェイモが今後、カリフォルニアで自動運転車の乗客輸送サービスをどのような形で商用化するのか、詳細は分からない。しかし同社の広報担当者は「(認可を受けたことで)ウェイモの従業員は当社の車を呼ぶことができるようになった」とコメントしており、当面は社員や関係者を対象にサービスを提供するようだ。

 ただ、広報担当者は「より多くのカリフォルニアの人々に我々の自動運転技術を利用してもらうためのステップだ」とも述べている。将来はアリゾナ州で行っているような本格的なサービスへと発展させていきたい考えのようだ。

関連リンク:CNBC
関連リンク:TechCrunch

アリゾナでは運賃を取る商業サービス

 ウェイモは2018年12月、「ウェイモ・ワン(Waymo One)」と呼ぶ、一般客を対象にした自動運転車の配車サービスをアリゾナ州フェニックスと、その周辺のチャンドラーやメサ、テンピ、ギルバートで始めた。モバイルアプリを使って自動運転車を呼び、目的地までの移動に利用できるもので、営業体制は24時間年中無休。こちらは乗客から料金を取るサービスだ。料金は時間と距離で決まるが、アプリで予約する際におおよその運賃を表示する。ただ、こちらも当面は安全確保のため運転席にドライバーが座る。

 続いて同社は2019年5月、配車サービスを手がける米リフト(Lyft)と自動運転のサービスで連携することを明らかにした。リフトの顧客が配車アプリを使いウェイモの自動運転車を呼べるようにするもので、サービス提供地域はフェニックス周辺。ウェイモは自動運転サービスを自社のアプリだけでなく、より広範な顧客層に提供しようとしている。

関連リンク:Waymo
関連リンク:Waymo One

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