配車サービス大手の米ウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies)がCOO(最高執行責任者)の役職を廃止すると、米Wall Street Journalなどの海外メディアが2019年6月に伝えた。ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)が社員宛ての電子メールで明らかにしたものだ。

 CEOが直接的に日常業務に関与できるようになったことに伴い、COO職の廃止を決めたという。「今後は現場に関わり、リーダーらの問題解決をリアルタイムで手助けする」(コスロシャヒCEO)。また同社は「マーケティング」や「広報」「ポリシー(政策担当)」部門を統合する。こうした新組織体制の下、同社はモビリティーサービスに関する新事業構想を推し進めていきたい考えだ。

関連リンク:Wall Street Journal

空飛ぶタクシーの実証実験を開始

 新事業構想の1つが「空飛ぶタクシー」だ。ウーバーは実証実験の場としてオーストラリア第2の都市、メルボルンを選んだことを2019年6月11日に明らかにした。

 ウーバーは電動の垂直離着陸機を使った都市内短距離移動サービス「Uber Air(ウーバーエアー)」を、米カリフォルニア州ロサンゼルスとテキサス州ダラスで2023年に始める計画を立てている。2020年にも両都市で実証実験を行う予定だ。

 そして今回、米国外の都市を初めて選んだ。メルボルンでも2020年に実証実験を始め、2023年に商用サービスを開始する計画である。

目的は都市問題への取り組み

 こうしたウーバーの狙いについて英Financial Timesは、配車サービス同様に慢性的な渋滞を抱えている都市の問題解決の1つと位置付けていると報じている。

 都市が拡大を続ける中、従来のように自家用車に大きく依存する経済活動を続けていては、持続不可能になるとウーバーは考えている。航空部門「Uber Elevate(ウーバーエレベート)」の責任者であるエリック・アリソン氏は、「メルボルンのビジネス中心地区から空港までの19キロメートルは、車での移動の場合1時間かかるが、Uber Airであれば、わずか10分だ」とコメントし、空を利用する都市内移動サービスの重要性を訴えている。

Uber Elevate部門が開発する垂直離着陸機
(出所:米ウーバーテクノロジーズ)
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関連リンク:Financial Times

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