パソコンやタブレット端末向けに規格化された小型の拡張カード規格。ストレージを強化するためのM.2対応SSDカードのほか、Wi-FiやBluetooth、GPS、NFCといった機能を搭載したカードもある。

 パソコンのデータ記録装置として長く使われてきたハードディスク(HDD)に代わり、SSD(Solid State Drive)を採用する製品が増えている。SSDはHDDと比べて単位容量当たりの価格が高い半面、小型軽量でHDDよりも高速にデータを読み書きできる。

 当初、SSDのインタフェースには、HDDと同じSATA(Serial ATA)が使われていた。その後パソコンの小型薄型化のニーズを受けて省スペースのカード型SSDが登場した。「M.2」はSSDのほか無線LANやNFCなどにも対応する新しい汎用拡張カード規格だ。

 規格としてのM.2は、サイズや部品の実装方法、内部で扱えるインタフェースが柔軟な点が特徴だ。SSD向けのカードサイズとしては幅22mm、長さ30~80mmが一般的だが、規格上のカードサイズは幅12~30mm、長さは16~110mmの間で段階的に選べる。またPCI Express、SATA、USB 3.0など複数のインタフェースにも対応している。カード両面の部品実装も可能で、SSDを大容量化しやすい。

 M.2対応のSSDには、内部インタフェースがSATAのものとPCI Expressのものがある。SATA 3.0の転送速度が足かせとなって、高速なSSDでは本来の性能を発揮できないこともある。内部インタフェースがPCI Expressであれば転送速度の上限が高くなり、高速SSDの性能を十分に生かせる。マザーボードとカードで対応するインタフェースの組み合わせが異なる場合、カードをスロットに装着しても動作しない。自作パソコンや換装向けにM.2対応SSDカードを購入する場合は、カードサイズ以外に対応インタフェースの確認も必要だ。

米ウエスタンデジタルのM.2対応SSD製品。用途や搭載製品の内部レイアウトに合わせて、容量や長さの異なる複数の製品を提供している
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出典:日経パソコン、2018年6月11日号 p.11
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