妙なことを思いつくのは得意なほうである。しかも思いつくと何とかして実現したくなる。本人は面白がっているから時間や労力を度外視して進めていくが、巻き込まれた方に取っては迷惑かもしれない。

 「1000冊、それはすごいです。1000冊をみんなで眺める会をやりましょう」

 2019年5月、AITコンサルティングの有賀貞一氏にお会いしたとき、有賀氏が「日経コンピュータを創刊号から保存している」と言ったのを聞いて、その場で「眺める会」を提案した。

 おかげ様で日経コンピュータはこの10月、創刊1000号を迎える。創刊前に準備号というものが別途あり、増刊号もあったからすでに発行されたものを集めるとだいたい1000冊になる。有賀氏は準備号から捨てずにとっていてくれた。

 3カ月後の8月、「日経コンピュータ1000冊の背表紙を眺める会」を有賀氏のご自宅ガレージで開催した。その様子は日経コンピュータの記事で報告した。日経 xTECHにも有料記事として掲載している。

日経コンピュータ400冊を自宅へ持ち帰る

 1985年に社会人になり日経コンピュータ編集部に配属された筆者としては1000冊並んだ日経コンピュータを眺めただけで月並みな表現だが胸が一杯になった。

 このように思いついた当人は面白がったり感動したり原稿を書いたりできたが、1000冊を眺められるようにしてくれた有賀氏には相当な負担をかけてしまった。

 実は1000冊のうち古いほうの400冊は自宅ではなく別のところに保管されていた。有賀氏はわざわざ400冊を取りに行き、自宅まで持ち帰ってくれた。

 そのことを聞いて「恐縮です」とメッセージを送ったところ、次の応答が来た。

 「谷島さん、何が大変だと言ったら重量ですよ。キングジムのGボックスPPという箱に入れているのですが1ボックスで12冊くらいが限界。したがって全部で80ボックス以上になりそう。1ボックスが3キログラムくらいあるので総重量はなんと250キログラムくらいになるかと。1ボックスの横幅が10センチか11センチ、横に並べると8メートルか9メートル。横一線に並べると普通の本棚では無理。2段積みで本棚5台かな」

 上記を参考にして日経コンピュータの記事で「250キログラム」と書いた。ところが実際には1ボックスは4~5キログラムあったそうで総重量は堂々400キログラムということになる。

 1000冊400キログラムを並べなければならない。できそうですか、と有賀氏に聞くと次の応答があった。

 「重量荷物用の棚を増設してそこに入れます。書庫にはとても入りきらないからガレージに特別棚を用意し、そこに移すしかないか。ガレージはそこそこ広いので棚を前に10人くらいは入れるでしょう。ただしガレージを片付ける必要あり」

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