フィッシングメールを受け取らないために

 買い物やSNSなど、インターネットでアカウントが必要になればメールアドレスを使います。そのメールアドレスが知らないところで流出してしまうわけですから、フィッシングメールをまったく受け取らないことはかなり難しいのが現状です。しかし、できるだけリスクは避けたいですよね。

 そこで、フィッシングメールから身を守るためのポイントを挙げます。

(1)日本語が怪しくないか
 翻訳ソフトを使っているような、通常は使わない言い回しをしているメール、やたら読点が多いメールなどは注意しましょう。

(2)メールアドレスのドメインは正しいか
 メールの場合、メールアドレスに企業名を取り入れていることがありますが、フィッシングメールではそのアドレスをよく見ると、少しスペルが違ったり、ドメインの後ろに文字列が付いていたりします。例えば、「amazno-●●●●.com」といったようなドメイン名です。

(3)URLやボタンの遷移先は正しいか
 パソコンの場合はURLやボタンのある場所にマウスカーソルを置くと、移動先のURLがメールソフトやブラウザの下部に表示されます。それが正しい企業サイトであれば問題ないのですが、怪しいドメイン名であればクリックしてはいけません。スマホの場合は確認が難しいので、そうしたリンクやボタンをクリックするのではなく、こちらから該当するサイトにアクセスするようにしましょう。例えばAmazonからメールが来ていた場合は、自分でブラウザを開いてアクセスする、または公式アプリでAmazonにログインすれば安心です。

(4)迷惑メールフィルターを活用する
 パソコンであればウイルス対策ソフトが用意しているスパムフィルターはかなり有効です。また、契約しているプロバイダーの迷惑メール対策オプションなどを利用すると、スマホで受け取る迷惑メールも少なくすることができます。

 私はGmailをメールのフィルタリングに使っています。プロバイダーの迷惑メールフィルターで仕事のメールを受け損じてしまったことがあり、Gmailの迷惑メールフィルターを利用することにしたのです。つまり、Gmailに仕事用メールアドレスを登録し、Gmailを使って読むようにしたのです。

 Googleには迷惑メールの最新情報が集約されているため、怪しいメールはすべて「迷惑メール」フォルダに振り分けられます。Gmailで受け取っても、メールは削除されずにメールソフトでも受け取ることができるので、Googleアカウントを持っている人はぜひ試してみてください。スマホでもGmailで読めるので、オススメですよ。

パソコンでGmailにログインし、右上のボタンをクリック。「設定」を表示します。「アカウントとインポート」タブをクリックし、「名前:」の「他のメールアドレスを追加」をクリックします
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手順に従ってメールアカウントの情報を入力します
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 今はパソコンだけでなく、スマホでもメールを受け取れます。忙しいときには、小さなスマホ画面をじっくり見ることは難しく、ついタップしてしまうかもしれません。でもパスワードやクレジットカード番号の入力、アプリのインストールなどを求められたら、一度手を止めて時間のあるときに見直す習慣を付けるようにしましょう。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITジャーナリスト。ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネイティブと呼ばれる十代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『今すぐ使えるかんたん文庫 LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社)など20冊以上。
プロフィールサイト:http://tomoko.chu.jp Twitter:https://twitter.com/suzukitomoko/
出典:日経トレンディネット、2018年11月30日号
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