東京・六本木の森美術館で展覧会「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」が2019年11月19日に始まった(会期は2020年3月29日まで)。100点を超える作品が所狭しと並ぶなかで、森美術館の徳山拓一アソシエイト・キュレーターが「エンジニアにぜひ見てほしい」と推薦したのは、米グーグル(Google)に勤めるシアトル在住のマイク・タイカ氏によるインスタレーション作品「Us and Them(私たちと彼ら)」だ。タイカ氏はエンジニアだが、メディアアーティストとしても活躍している。

森美術館の入り口周辺
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 インスタレーションとは、オブジェを配した空間を作品とする現代アートの一種である。同氏の作品を眺めると、長尺なロール紙が高い天井から無数にぶら下がり、中央の空間を取り囲むように仕切っている。その中に入ると、2脚の椅子が正対していた。ロール紙に目を移すと、人の顔とコメントが大量に印刷されていた。

インスタレーション作品「Us and Them(私たちと彼ら)」。5つに分かれる展示セクションの「5 変容する社会と人間」にある
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