2019年は日本列島で自然災害が相次いだ。9月に上陸した台風15号で千葉県を中心に広範囲の停電が発生し、10月の台風19号でも各地で浸水が発生し停電が起きた。2018年9月には北海道胆振東部地震では北海道全域が停電したこともある。

 水や食料に比べ電気に関する備えは忘れがちだ。停電への備えがないと、災害時の重要な情報源となるスマートフォンの電池切れが発生したり、自宅の照明がつかなかったりと不安で危険な生活を強いられる。停電時でも電源を維持する「デジタル備蓄」が重要だ。

 筆者は学生時代に阪神大震災のボランティアに参加して以来、自然災害を想定したサバイバルに興味を持っている。デジタルデバイスやアウトドア関連のライターでもあり、以前より様々なメーカーのモバイルバッテリーや照明を比較検討してきた。以下ではそうした経験を踏まえ、モバイルバッテリーやソーラー発電パネル、照明など、デジタル備蓄で筆者が最強と考えるグッズを紹介する。

iPhone 11を12回以上満充電にできる大容量バッテリー

 モバイルバッテリーでは、ティ・アール・エイの「cheero Power Mountain 50000mAh」をお薦めしたい。製品名の通り5万mAhの大容量で、電池残量がゼロのiPhone 11を12回以上満充電にできる。スマホと照明に必要な電力くらいであれば、4人家族の2日分程度を賄える。重さは860グラムで、緊急時に避難所にも持って行ける。

ティ・アール・エイのモバイルバッテリー「cheero Power Mountain 50000mAh」。同社の直販サイトでの販売価格は1万4500円(税込み)
(出所:ティ・アール・エイ)
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 モバイルバッテリーの売れ筋は5000mAh~1万mAhのハンディーモデルだが、災害対策の観点では大容量モデルを1つでも家庭に置いておくと安心だ。cheero Power Mountain 50000mAhは最大45ワットで出力できるUSB-Cポートを備え、ノートパソコンの充電にも利用できる。おにぎり型のボディー形状で、スマホやタブレットを立てかけておける。

 普段は大容量を生かし、電源タップ代わりに使うといいだろう。リビングのテーブルでタブレットを充電しながらスタンドとして使ったり、電源タップが無い場所でのノマドワークのお供にも使ったりできる。

 充電には少し時間がかかる。30ワットのUSB PD(Power Delivery)対応ACアダプターを使用した場合、満充電まで8時間。寝る前にバッテリーの充電を始め、朝起きたら使いたい場所に持って行く運用になるだろう。

 長期間使用しない場合は「満充電ではない状態」で「風通しのよい涼しい場所に保管」しないと、電池が劣化したり充電した電力が早くなくなったりする。風通しが悪い防災バッグへ入れっぱなしにすると、いざというときに使えないかもしれない。普段使いするか、注意点を守って保管するかしておき、持ち出すタイミングでバッグに収納する使い方が望ましい。