「○○さんと一緒です」。米フェイスブック(Facebook)が運営するSNS(交流サイト)のFacebookでこんな表示を見たことはないだろうか。投稿した写真や文章に「タグ付け」する機能だ。自分は投稿していないのにFacebookでつながっている「友達」のニュースフィードに表示されるため、家族に知らせていなかった宴会の存在がばれることがある。

Facebookのタグ付け機能で友達を怒らせてしまう場合がある
(出所:PIXTA)
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 Facebookは実名、職歴、学歴、つながっている交友関係、「いいね!」している対象、過去のFacebook上の発言など様々な情報を明らかにするのが特徴で、中年世代を中心にプライベートとビジネスの両方で活用されている。Facebookは「その人自身をつまびらかにするSNS」といえるが、本人が意識しないところで行動がつまびらかになるケースがある。タグ付けはその代表例だ。

 タグ付けは投稿した文章や写真と、「友達」のアカウントをひも付けする機能だ。飲み会の写真やイベントの感想を投稿したときなどに、一緒にいる「友達」をタグ付けできる。本文やコメント、写真の顔部分に名前を記入したり、投稿時に「友達をタグ付け」機能を使って相手を選択したりといった方法でタグ付けする。写真の顔部分については、FacebookのAI(人工知能)による顔認識で自動タグ付けする場合もある。

 タグ付けした投稿には「○○さんと一緒です」と表示され、名前をタップするとタグ付けされた人のタイムラインが表示される。その際、通常の投稿よりも公開範囲が広い。タグが付いた投稿は、デフォルト設定であれば投稿主とタグを付けられた人のタイムラインに表示され、さらに投稿主とタグを付けられた人それぞれの「友達」のニュースフィードにも表示される。

Facebookのニュースフィードに表示されたタグ付けされた投稿
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 いつ誰とどこにいたか、何をしていたか。そうしたことが、自分が投稿したわけでもないのにタグ付けによってFacebook上の「友達」へ筒抜けになってしまう。そのため、勝手にタグ付けされることを歓迎しない人が多い。投稿する人が写った人から承諾を得れば問題はないが、人によってはあまり気にせず勝手にタグ付けをしてしまう。人脈のアピールをしたくてタグ付けをする人もいる。

 仕事の進捗(しんちょく)が思わしくない状態で宴会に出席した場合、顧客や上司に自分が飲んでいる姿を見せたくないものだ。別件を断って宴会に出席したケースも同様である。

 本人はそんな宴会の様子を投稿するわけないが、同席していた他の人は悪気なくタグ付けをして投稿しかねない。

 では、望まないタグ付けを防ぐにはどうしたよいのだろうか。それは(1)タグ付けされた投稿からタグを削除する、(2)タグ付けを承認制にする、(3)タグ付けされても「友達」には見せない、(4)顔認識による自動タグ付けをオフにする――の4つだ。スマートフォンアプリで(1)~(4)の設定変更をする方法を順に紹介しよう。パソコンで設定する場合には、画面右上にある三角形のアイコンから「設定」を選択すれば同様に設定できる。宴会の機会が増える年末の忘年会シーズンに入る前に設定しておこう。