友達に写真や動画を送信する際、相手が閲覧できる回数を設定できる。具体的には「1回表示」「リプレイ」「チャットに保存」の3種類から選べる。「1回表示」は相手が1回閲覧したら2度と見えなくなる。「リプレイ」は2回だけ閲覧できる。「チャットに保存」を選択すると、何回も閲覧できる。デフォルト設定は「リプレイ」だ。

Threadsアプリの写真や動画の表示方法設定画面
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 1~2回の表示で消える機能は、若者向けサービスでは広く受け入れられている。代表例は米国の10代に人気のメッセンジャーサービス「Snapchat(スナップチャット)」だ。Instagramのダイレクトメッセージでも「1回表示」「リプレイ」「チャットに保存」を選択して画像や動画を送信できた。Threadsもその機能を継承している。

 さらに、Threadsアプリ上で友達の「ステータス」を確認できるのも特徴だ。ステータスとは自分が今していることをつながっている相手に表示する機能である。手動で設定する方法と、Threadsが判定する「自動ステータス」が用意されている。

 自動ステータスに設定すると、Threadsアプリが現在地、移動速度、バッテリー残量、ネットワーク接続などを収集し、「在宅中」「移動中」「勉強・仕事中」といったステータスを自動判定して表示する。

Threadsのステータス設定画面
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 ステータス機能を使うと、「今充電中ならどこかに落ち着いているはずで、メッセージを送っても大丈夫だな」といった判断ができる。大人世代の感覚だと、ステータスの表示はプライバシー面でかなり気になるだろう。フェイスブックも「正確な場所を明らかにすることはない」と明言するなど気を使っている様子がうかがえる。

 ただ、若者たちは気にしないのかもしれない。10代を中心に位置情報共有アプリ「Zenly」が流行している。現在位置と滞在時間、移動スピード、バッテリー残量をつながっている相手に公開するサービスだ。親しければこうした情報まで共有しても問題ないという感覚を持つ若者が多く、親しい友達だけとつながるThreadsのコンセプトからすれば、自動ステータスは便利な機能として受け入れられそうだ。

 「よりクローズドに」「見たら消える」「ステータスを共有」――。Threadsは若い世代のコミュニケーション感覚に極めて近い。今後どのように展開していくのか非常に楽しみなサービスだ。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITライター・スマホ安全アドバイザー
ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネイティブと呼ばれる10代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『今すぐ使えるかんたん文庫 LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社)、「親が知らない子どものスマホ」(日経BP)など20冊以上。