2018年8月に日経 xTECHで紹介したプロジェクトマネジャーの育成ボードゲーム「プロ・トレZ」。このゲーム以外にも、特にIT業界関係者なら大いに楽しめる、あるいは人材育成や業務の習得に役立つゲームは数多く存在する。まとめて取り上げてみよう。

数学好きが泣いて喜ぶ、超難問ゲーム

 いきなり非常に難易度が高いカードゲームから。開発者や技術者の深い知識や見識を必要とするゲームである。普通の人には何がなんだかさっぱり分からないが、「理系魂」をこれでもかというほど刺激してくれる。3つ続けて紹介しよう。

「COLOR CODE」(開発:遊戯部すずき組)

 一言で言えば、かるたである。ただし、読み札に書いてあるのは、6桁の16進数。読み上げた16進数から、場に並ぶ「色」札を取る。その難易度の高さとニッチさから、ボードゲーマーらが「狂気のかるた」と呼ぶようになった、最初のゲームの1つだ。価格は2268円(税込)。

 さらに読み札に「抵抗値」が書かれた「Resister COLOR CODE」(開発は同じく、遊戯部すずき組、現在品切れ中)もある。読み上げた抵抗値から、場に並ぶ「抵抗」札を取るというもの。抵抗値カラーコードを知らない人には全く理解不能。逆に電子工作クラスタが大喜びしそうなゲームである。

読み上げられた16進数が示す「色」札をいち早く取る「COLOR CODE」。狂気のかるたとも呼ばれる
(写真:長浜 和也、以下同じ)https://suzukigu.me/colorcode/
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「フォントかるた」(開発:フォントかるた制作チーム)

 こちらもその名の通り、かるた。場札に書かれている文字は全て同じで「愛のあるユニークで豊かな書体。」という文章。一方、読み札に書いてあるのは「フォント名」だ。読み上げられたフォント名から、そのフォントの文字で「愛のあるユニークで豊かな書体。」と書かれた場札を取る。これまた「狂気のかるた」の称号を持つ代表的なゲームである。価格は2592円(税込)。

「Webデザイナーや編集者なら簡単だよね」と豪語する、筆者の周りにいる人たちと個人的にやってみたい「フォントかるた」
https://www.fontkaruta.com/
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「ナブラ演算子」(開発:ナブラ演算子ゲーム)

 「基底を微分して、相手をゼロ次元にするだけ」の至ってシンプルなカードゲーム。微分・積分を駆使し、三角関数に守られた敵の基数をゼロにする。と言われても、高校で数学IIIを習得したはずの筆者にもさっばり分からない数学ゲームだ。価格は1000円(東京大学学祭、ゲームマーケット頒布価格)。

 「俺、理系だし」が口癖な、非常にプライドが高い開発者や技術者を深く満足させてくれる、数学の知識を必要とするもの。しかも格闘型なので、限られた人たちは非常に燃える。

演算子を武器に、相手をゼロ次元に落として勝利する格闘型の数学ゲーム「ナブラ演算子」
http://nablagame.com/#intro
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