エンタメ系だけでなく「コスメ」や「ダイエット」の趣味アカも人気がある。取材したある女子高生は2万以上のフォロワーを持つ「美容アカ」を運営していた。100円均一のコスメ情報やダイエットの様子などをこまめに発信し、一部のフォロワーとは個別にメッセージをやり取りしていた。「私みたいな普通の人が実際に試した情報を出すから価値がある」とその女子高生は言う。趣味アカはここまで発展するケースもある。

 スマートフォン向けメディアを手掛けるビジュアルワークスが2019年5月に実施した「10代・20代・30代のSNSに関する意識調査」によると、10代の回答者における複数アカウントを作る理由のトップ5は「趣味のジャンル分けをするため」(53.4%)、「自分の発言やタイムラインをジャンル分けするため」(38.7%)、「リアルな知り合いに見られたくない発言があるため」(30.0%)、「情報収集のジャンル分けのため」(26.4%)、「本音や愚痴と、そうでない発言を使い分けるため」(22.3%)だった。この調査結果からも、前述したリアアカ、サブアカ、趣味アカの使い分けが浮かび上がる。

Twitterアプリでは新しいアカウントを簡単に作成できる
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大人も複数アカウントを活用しよう

 読み手を意識した複数アカウントの使い分けは本来、仕事や家庭、趣味という複数のキャラクターを持つ中年世代にこそ向いている。若者に学ぶべきである。

 複数アカウントを使いやすいSNSには、今回取り上げたTwitter以外にもInstagramがある。中年世代に人気があるFacebookは「1人につき1アカウント」という規定があり、複数アカウントを利用できない。

 ストレスがたまって仕方がない場合は、リアアカとは別のアカウントを作って非公開にするなどして吐き出してみるのも手だ。ただし身ばれ(本人特定)のリスクはゼロではないので、数日たって気が済んだら削除することをお勧めする。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITライター・スマホ安全アドバイザー
ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネイティブと呼ばれる10代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『今すぐ使えるかんたん文庫 LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社)など20冊以上。