若者がTwitterで複数のアカウントを使っていることは調査で裏付けられている。スマートフォン向けメディアやデジタルマーケティングなどを手掛けるナイルが2019年6月に実施したTwitterの利用実態に関するアンケート調査の結果によると、15~19歳の年齢層でTwitterのアカウントを持っている人のうちアカウントが複数ある人の割合は66.5%だった。ほぼ3人に2人が複数アカウントを持っている。

 その他の年代については、20代は55.6%、30代は41.9%、40代は24.4%、50代は15.7%、60代は18.6%だった。

 ではTwitterのアカウントを何個使っているのか。15~19歳でTwitterのアカウントを1個以上持っている人のうち、アカウントが1個の人は33.5%、2個は29.8%、3個は20.2%、4個は9.0%、5個は5.3%、6個以上は2.1%だった。つまり2個あるいは3個を使っている人が半数以上を占める。

サブアカで親しい仲間だけとつながる

 若者が複数アカウントを使い分ける目的を簡単に言うと「読み手に不快感を与えないため」だ。

 リアアカは同じ学校の同級生、部活の先輩、小学校からの友人、バイト先の仲間など多種多様な人とつながるために使う。その中には親友もいれば、さほど親しくはないが付き合いでTwitterをフォローしている相手もいる。そうした多様な人たち全てに嫌われないようにするには、投稿内容を無難なものにせざるを得ない。

 若者はそれでは物足りない。たまにはTwitterで愚痴や悪口を言いたいときもある。ただしそれは気の置けない相手にしか見せたくない。

 そこでサブアカを使う。フォロワーしか見られない非公開アカウントとしてサブアカを作り、仲の良い人たちだけとフォロー関係になる。その上で日常の思いをストレートにぶつけ合う。サブアカはそんな役目を果たす。

 特定の趣味を持つ人たちとつながるための趣味アカも「読み手に不快感を与えないため」という側面がある。

 あるタレントが好き、あるミュージシャンが好きといった場合、その人への思いや新曲発売情報などを投稿したくなる。しかしその手の投稿は同じファン同士でなければ気持ちを分かち合えないし、ファン以外には迷惑に感じられることも知っている。

 そこで趣味ごとにアカウントを作り、その趣味に関するアカウントだけをフォローして情報を収集、Twitterで知り合ったファン同士での交流を思う存分楽しむのだ。リアアカでは趣味を追求しすぎると友人からドン引きされる可能性があるが、趣味アカならマニアであればあるほど称賛されてフォロワーが増える。