「#春から○○」で入学前から交流

 Twitterの拡散力をうまく利用すると、見知らぬ人との交流関係を広げるためのツールにもなる。特に活用されることが多いのは大学や専門学校への進学時だ。新しい友人関係の構築に誰もが悩む時期である。今どきの10代は進学先が決まると「#春から○○」と学校名を入れたハッシュタグを入れ、Twitterに投稿する。同じ学校に進学する人と、入学前から交流するためだ。

学生のTwitterは学歴が詳細に書かれていることが多い(筆者作成)
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 実際に前出の東京工科大学の調査でも、入学前に新入生同士でSNSなどで連絡を取り合ったことが「ある」と回答した人が、新入生全体の約4割に上った。

 同じハッシュタグを付けている人同士でTwitterをフォローし合っていると、誰かがLINEに新入生グループを作り招待してくれる。LINEでは「○○高校ならテニス部の○○さんを知ってるよ」といったオープンな場では話しづらい内容をやり取りする。Twitterの過去の投稿などを見れば、人となりが分かるので安心して個人的な話をできる。こうして、知り合いがいる状態で入学式に臨めるのだ。

 このように、若者はLINEは親密な人とのコミュニケーションに、Twitterは情報収集や広い人間関係の構築にと使い分けている。役割が違うため、どちらのツールも手放せないのだ。Instagramの猛追はあるが、Twitterは当面SNSの主役の一角を占め続けるだろう。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITライター・スマホ安全アドバイザー
ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネイティブと呼ばれる10代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『今すぐ使えるかんたん文庫 LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社)など20冊以上。