リアルな手型が奏でるリアルな拍手に各メディアも注目し、アート作品として拍手マシンは一時期話題になった。だが、高橋社長はそうした取り上げられ方に違和感を覚えた。「難解な表現より、シンプルで万人に伝わる表現のほうが自分には向いている」と考えていたからだ。

 そんなとき、最初の幸運が訪れる。

 以前から音手に興味を抱いていた吉本のデジタル部署の責任者が、かつて高橋社長がNSCに在籍していたことを知り、「デジタルと笑いを両立できる人間は貴重」と同社所属のクリエーターになるよう声を掛けたのだ。要請に応えた高橋社長は吉本所属のクリエーターとしてもの作りを続け、2012年に片手で拍手ができるおもちゃ「パチパチクラッピー」(発売:キューブ)を吉本と共同で開発した。おもちゃとはいえ音には妥協せず、シリコーン製の手型を用いてリアルなパチパチ音を鳴らせるのが魅力だった。

PR動画の音楽は、高橋社長が作詞・作曲・歌唱を担当している。価格は1500円でロフトや東急ハンズの店頭にも並んだ(バイバイワールドHPより)