ICレコーダーの置き場所にも注意を払おう。ロの字形に席を配置した会議では、つい中央にICレコーダーを置きたくなるが、この配置は最適とは言えない。ロの字形の角に当たる場所や短辺に当たる場所に置くほうがいい。

 エントリー機を除いて、ビジネス向けをうたうICレコーダーはステレオ録音が可能で基本的に2つのマイクを搭載しているが、マイクを搭載している側(本体の上部方向)の音をきれいに拾うように作られている。つまりICレコーダー本体の上部方向への指向性がある。そのため本体の下部方向に位置する人をなるべく少なくするのが、きれいな音で録る秘訣となる。

本体内蔵マイクの集音能力に関するイメージイラスト
(出所:オリンパス)
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 プレゼンテーションを行う形式の会議では、発表者のすぐ近くに、聴衆へマイクが向くようにICレコーダーを置くのがお勧めだ。発表者の声はたいていマイクとスピーカーで増幅しているので、それよりもプレゼンテーションに対する意見や提言といった聴衆の声をきれいに拾うように意識した方がいい。

 マイクの指向性の角度(ズーム範囲)を変えられる機種であれば、会議室の状況とICレコーダーを置く場所に合わせてズーム範囲を広く、あるいは狭く設定すれば、より明瞭に音声を録音できる。録音の準備に時間をかけられるなら、こうした機能も積極的に使いこなしたい。

ICレコーダーの下にキャリングケースを敷く

 机の上にICレコーダーを置くときは、ICレコーダー本体に付属している柔らかいキャリングケースを下に敷くといい。硬い机の上に直接ICレコーダーを置くと、机を伝わる振動が大きなノイズとして録音されてしまうからだ。キャリングケースを紛失した場合は、ハンカチでも代用できる。

硬い机の上にICレコーダー本体を直接置くと、机を伝わる振動が大きなノイズとして録音されてしまう。キャリングケースの上に置くのが基本。ハンカチでも代用できる
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 マイクが搭載されている本体上部側を少し浮かせて置くと、机に反射した音を拾いにくくなってきれいに録音できる。オリンパスの製品では「スタンドクリップ」と呼ばれるオプションや一部のキャリングケースを使うと、自然とマイク側が浮くように設計されている。

マイクがある本体上部側を少し上に向けて設置するのもきれいに録音するコツ
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 大上氏は「オリンパスの社内では、20人の会議でもこの方法で録音できている」と話す。会議室の環境によって違うので人数を保証できるものではないが、それなりに大きな会議でもICレコーダー1つで議事録作成には十分な音質で録音できるのだ。