プレゼンの内容検討や議事録にも役立つ

 じゃばら式ノートが向くのは、アイデアの検討だけではない。プレゼンテーション内容の検討、プロジェクトの議事録といった目的でも役立つだろう。

 マーケターのB氏はプレゼン内容を考える際、全体像を把握するためにツリー図を使っている。伝えるべきテーマを最上位に据え、その根拠となる事柄や具体例をツリー図で展開していく。プレゼンがいくつのブロックに分かれているのか、各ブロックでどのデータや事例を提示するのか、ブロックをまたいで重複している内容や根拠が足りていない箇所はないか、といった具合にチェックする。

 B氏はツリー図を1枚の紙に書いているが、テーマや案件によっては項目が多くなり、うまく書ききれないという。こうした悩みを持つビジネスパーソンには、じゃばら式のノートが役立ちそうだ。1ページでは収まりきらないとき、ページを広げるだけで横方向に続けて書き足すことができる。

アコーディオンノートを使うと、紙を広げてツリー図をどこまでも書いていける
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 じゃばら式ノートを会議の書記役が使うと、スムーズに進行させやすいという効果もありそうだ。じゃばらを伸ばせば前回の議事メモを左ページに広げた状態でメモができるので、書記役は前回議題に上がった経緯や話し合った内容をすぐに確認しやすい。議事録用のノートを広げて、プロジェクトの進捗を一目で分かるようにする使い方もできる。

「裏紙派」のビジネスパーソンにうれしい裏紙ノート

 「精神的な気楽さ」を与えてくれる技ありノートもある。イリモノデザイン製作所の「裏紙ノート」は、不要になった裏紙をノートとして活用できるアイテムだ。

イリモノデザイン製作所の「裏紙ノート」。価格はA6文庫本サイズは2500円、A5サイズは3200円(ともに税込み)。写真はA5サイズのブラウン
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 ときどき「裏紙でないとアイデアをのびのびと出せない」というビジネスパーソンがいる。まっさらなノートを前にすると「きれいに書こう」「あとから見やすくなるようルールを決めておこう」と無駄に意気込んでしまい、思考の邪魔になるというタイプだ。

 飲食店の店舗企画を担当するC氏もその1人。どこに行くにも、片面だけに印刷済みのコピー用紙(裏紙)をクリップで束ねて持ち歩く。他店舗で見たメニュー、内装のアイデア、気になった什器(じゅうき)のデザインや手触りを、いつでもスケッチしておくためだという。裏紙を使うのは「気兼ねなく大量にスケッチするのに最適だった」から。スケッチした紙を全て保管するわけではなく、必要なものを抜き取り、あとは捨ててしまう。

 裏紙の愛用者は意外と多い。「資格試験の勉強をするとき、問題を大量に解くので裏紙を集めて使っていた」とか、「裏紙をカッターできちんと4分割してメモ用紙にしている」といった人もいる。もともと捨てるはずだったものを再利用しているためか、「無駄にしてはいけない」という精神的なハードルが一気に下がる。たかがそんなことと思うかもしれないが、思い切りペンを動かせる精神状態であることが、アイデア出しの後押しになる。

 裏紙は便利だが、C氏のように束ねてそのまま持ち歩く人は珍しい。外出時や打ち合わせ先で出すのは気が引けるからだろう。そうした人にお勧めなのが、前述したイリモノデザイン製作所の裏紙ノートだ。使い方は、裏紙を二つ折りにして挟むだけ。中央のゴムバンドを自作で増やせば、裏紙の束を複数作ることができる。シンプルな作りだからこそ、自分仕様にカスタマイズしやすい。