せっかくなので一緒に踊ってみた

 そうこうしているうちに、巨人たちが大きな壁のようなものを運んできた。そしてあっという間に家を組み立て、筆者らはまた閉じ込められた。部屋には、有名な絵画や彫刻がたくさん飾られている。

建物の壁を軽々と持ち上げる女性の巨人。服装はやたら派手
(出所:スパイラル)(C)Cie Gilles Jobin
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 窓をのぞくと、眼下には先ほどまでいた荒れた大地が見える。巨人たちの姿も確認できる。どういうわけか、我々5人はさっきまで崖の上に見えていた建物の中にいるようだ。

 5人はみんな、さほど広くはない部屋の中を探検し始める。ガラス越しに、隣の部屋やテラスも見える。

 すると急に、この家の住人なのか、我々のアバターと同じくらいの背丈をした男女のダンサー(等身大ダンサー)が普段着のまま、踊りながら部屋に現れた。社交ダンスをしているようだ。テラスには別の等身大ダンサーが出てきて1人で踊り始めた。

5人のアバターが再び閉じ込められた建物の中で踊りまくる、アバターと等身大の男女
(出所:スパイラル)(C)Cie Gilles Jobin
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 どうやらここからが、コンテンポラリーダンスの本格的なスタートのようだ。ただし、何の合図もない。相変わらず、5人は部屋の中で何をしていてもよい。

 等身大ダンサーをまねて一緒に体を動かしてみてもいいし、等身大ダンサーを追いかけても構わない。じっと眺めているだけでも問題ない。

 せっかくなので、筆者は等身大ダンサーをまねて踊ってみた。それはきっと、はたから見ればダンスと呼べる代物ではないだろう。

 だがここは仮想世界。何でもありだ。恥ずかしがる必要はない(後から体験中の写真を見返すと、かなり恥ずかしいが)。

筆者は仮想世界のダンサーをまねて、一緒に体を動かし踊ってみた
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 等身大ダンサーはお構いなし。我々5人を全く気にせず、ひたすら気ままに踊り続ける。等身大ダンサーに触れようとすると、仮想世界なので体をすり抜ける。