LINEであれ、Instagramのストーリーズであれ、自分宛てのメッセージを受け取ったら返信しないと、「既読スルー」「未読スルー」と非難されてしまう。そのため、何となく常にメッセージを交わしている状態になりがちだ。

 その状態が複数の友人と続くため、スマホを触っているうちに深夜へと突入する。宿題もスマホを片手に行っていて、時間がかかって終わらない。寝不足で翌朝の目覚めが悪く、学校へ遅刻ギリギリで駆け込む。子供のこんな様子を見ると、保護者が頭を抱えるのも無理はない。

SNSをきっかけに犯罪に巻き込まれる

 友人とのトラブルも起こり得る。テキストのメッセージをやり取りするスキルが十分に身に付いていない子供は、相手を傷付けるような内容を送ってしまう恐れがある。SNSでのトラブルは、ちょっとした言葉遣いで起こることが多い。これがいじめに発展してしまう可能性もある。

 そして、保護者にとって何より怖いのは「犯罪に巻き込まれる」という事態だ。警察庁のWebサイト「STOP!子供の性被害」に掲載された「平成30年における子供の性被害の状況」によると、2018年にSNSをきっかけに性被害に遭った18歳未満の子供は全国で1811人いる。

SNSをきっかけに性被害に遭った18歳未満の子供の推移
(出所:警察庁「平成30年における子供の性被害の状況」)
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 SNSをきっかけに犯罪に巻き込まれる子供は2012年から増加傾向にある。2018年は前年より微減したが、依然として深刻な状態が続いている。アプリやサイト別では、Twitterが全体の約4割を占めて718人だった。トークアプリの「ひま部(214人)」「マリンチャット(78人)」が増加した。LINEは80人で、前年より25人減っている。

 LINEは基本的に、家族や友人だけの閉じた世界でメッセージをやり取りするツールだ。Twitterやトークアプリに比べると、知らない相手にアカウントを知られる機会は少ない。ただ、ゼロというわけではない。友人に誘われたLINEグループにメンバーとして追加され、会ったことがない「友人の友人」との交流がスタートする場合がある。