中学校や高校への入学を機に子供にスマートフォンを持たせてLINEの利用を許可したが、危ない目に遭わないか心配――。そんな保護者が考えるべきポイントを解説する。

 子供がスマートフォンを持つようになり、LINEを使い始めると「ネットいじめの被害者や加害者になりはしないか」「知らない人と出会うのではないか」と、保護者なら誰しも不安を覚えるだろう。実際、予想外のトラブルは次から次へと起こる。

子供のLINEデビューが心配
(出所:PIXTA)
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 「ママ、こんなメッセージがどんどん来るんだけど、どうしたらいい?」。これは筆者の娘がLINEデビューした頃の言葉だ。スマホの画面を見ると、つながったばかりの友人から「大好きな人20人召還。召還された人は同じことしてね!」(原文ママ)との出だしでメッセージが来ていた。

 「大切な仲間へ これが回って来た人は1時間以内に10人以上に回さなければならない このバトンを止めてしまうと今まであった友情、愛情がすべてなかったことになります グループで送るのは禁止!!絶対こちゃ(筆者注:個人チャット)で!!」というメッセージが続く。

LINEで行われるチェーンメッセージのイメージ(筆者作成)
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 大人が見れば、このメッセージを回さなくても何も起こらないことはすぐに分かるが、娘の顔は青ざめていた。中学に入学したばかりで、友人関係が何より大事な時期だ。みんなのノリを止めて、友情を失うわけにはいかない。

 中学生のリテラシーは、スマホを持ち始めた時期や兄・姉の有無などで大きく異なる。周囲より先にLINEを始めた子はこうしたチェーンメッセージに慣れており、いちいち回す必要はないと分かっている。「止めたら悪いと思って回したら『こういうのは迷惑』と言われた……」と娘は落ち込んでいた。

 筆者は「こういうメッセージは昔からあるいたずらで、スルーしても何も起こらないよ。もし友達に送らないことを責められたら、親にそう教えてもらったと言いなさい。あと、その子にも送らなくて大丈夫なんだと教えてあげて」とアドバイスした。保護者世代も知っている「不幸の手紙」文化が、手紙からケータイメール、LINEへとメディアを変えて受け継がれている。

 チェーンメッセージは小さなトラブルにすぎない。子供がスマホを持ったことでLINEをはじめとするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用するようになり、犯罪に巻き込まれるケースも起きている。保護者は子供がスマホを持ち、SNSを始めることでトラブルが起こるポイントを押さえ、対処策を考えておく必要がある。