10代女子の流行ツートップはタピオカとTikTok

 スマートフォンアプリやSNSの動向に興味のある人なら、「TikTokは女子中高生に人気のサービス」というイメージを持っているのではないだろうか。実際にTikTokを見ると、中高生が教室で制服姿のままダンスしている動画が数多く投稿されている。

 マイナビの「マイナビティーンズラボ」が2018年11月に発表した「10代女子が選ぶトレンドランキング」では、2018年に流行ったものの2位にTikTokが入った。1位の「Gong cha(ゴンチャ)」は台湾発のタピオカドリンクショップで、差はわずかだ。

マイナビティーンズラボが2018年11月に発表した「10代女子が選ぶトレンドランキング」。モノ編のベスト3を抜粋
(出所:マイナビティーンズ調べ)
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 なぜTikTokは10代女子たちの心をつかんだのか。実は10代女子にはもともと動画を作ってシェアする文化があった。10代女子を中心に人気を集めた、10秒動画の共有サービス「MixChannel」によって醸成された文化だ。MixChannelは日本のベンチャー企業であるドーナツ(Donuts)が2013年に提供を開始し、「ミクチャ」という愛称で呼ばれる。

 MixChannelは、カップルの仲の良さをスライドショーのように見せる「カップル動画」や、女子2人がおそろいの服で踊る「双子コーデ」などの人気コンテンツを生み出した。2016年秋に世界的な流行となったピコ太郎の「PPAP」も、もともとはMixChannelに投稿された動画だ。

 このショートムービーの文化があった日本で、2017年9月にTikTokが現れた。10代女子がショートムービーの新しいアプリをインストールしようと思う土壌はその段階で既にあったのだ。

海外では米ベンチャーの買収とサービス統合で拡大

 海外での流行も、既存の土壌をうまく活用している。実は、ダンスや口パクを自撮りする流行の発信地はTikTokではない。2014年にスタートした米国発のサービス「musical.ly」が、そうした動画を「リップシンク動画」と名付け、10代中心の若者文化として広めていた。