「TikTok(ティックトック)」というスマートフォンアプリをご存じだろうか。「聞いたことはあるが、よく知らない」という人は、流行に対する感度が低いかもしれない。

 TikTokは短い動画を共有するSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のアプリで、中国のバイトダンス(ByteDance)が提供する。音楽に合わせて踊ったり口パクをしたりといった自撮り動画の流行で急成長している。

TikTokで踊っている若い女性
(出所:バイトダンス)
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 米国の調査会社Sensor Towerが2019年2月に公表したデータによると、TikTokのダウンロード数は全世界で10億に達した。しかもこの数字には中国のユーザーは含まれない。バイトダンスは中国国内で、TikTokと同じ内容のアプリを「Douyin」という名前で配信している。そのため、実際のダウンロード数は10億を超える。世界的な「化け物」レベルのアプリなのだ。

 日本も例外ではない。バイトダンス日本法人は、日本国内での2018年のMAU(月間アクティブユーザー)が950万と発表している。写真共有SNS「Instagram」の2018年のMAUは2900万で、その域には達していないが、猛烈に追い上げている。

 TikTokはもはや“知らないと恥ずかしい”ほどのアプリになった。ここではTikTokのサービス内容や、急速に普及した理由についてお伝えする。

芸能人も参加、Perfumeは私服でのダンスを披露

 まずTikTokのサービス内容を簡単に説明しよう。TikTokは15秒以下の動画の投稿と閲覧がメインのサービスだ。動画には「いいね」やコメントを付けることができ、他のユーザーをフォローしたりダイレクトメッセージを送信したりできる。

 こうした機能からSNSの1種に分類されるが、YouTubeのような「人気の配信者」と「ファン」という構図もある。

 TikTokにはこの構図を端的に示す機能がある。フォロワーが1000人を超えると、60秒の動画を投稿できるようになるのだ。人気の配信者は「TikToker」と呼ばれ、ユーチューバーがYouTubeと並行して投稿しているほか、芸能人も多数参加している。例えば人気歌手グループのPerfumeが、普段見られない私服でのダンスを披露して話題となった。