原型は11年前の100万円スピーカー

 このLSPX-S2には原型となった製品がある。2008年に発売された「サウンティーナ NSA-PF1」という製品だ。細長い有機ガラス管を使って、LSPX-S2と同様の発音機構を備えている。高さ約185センチメートルとサイズが大きく、価格はなんと100万円(税別)だった。

右が2008年発売の「サウンティーナ NSA-PF1」。同様の発音機構を備えつつ、LSPX-S2は小型化して価格は大幅に安くなった
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 その後、この発音機構の製品はしばらく音沙汰がなかったが、2016年にサウンティーナ NSA-PF1を改良して小型化した「グラスサウンドスピーカー LSPX-S1」が発売された。高さは約30センチメートル。筒型でサウンティーナ NSA-PF1を小型化したような製品だ。現在も販売されており、税込みの実売価格は6万8000円前後だ。

 LSPX-S2はこのシリーズの最新版に当たる。前述の通り、税込みの実売価格は4万2000円前後で、LSPX-S1よりさらに安くなった。LSPX-S1と比べると、有機ガラス管が細く、高さは3センチメートルほど低い。やや重くなり、台座部分に重心があって倒れにくくなった。

 LSPX-S2はバッテリー駆動時間が延び、Wi-Fiを搭載し、ハイレゾ対応になるなど、多くの点でLSPX-S1よりも進化している。これから購入するならLSPX-S2をお薦めする。4万円前後の価格帯には個性的なワイヤレススピーカーが数多くあるが、その中でもデザイン、明かりとしての実用性、音の個性、機能など多くの点で魅力のある製品だ。

湯浅 英夫
ライター
元ジャズミュージシャンのライター。PC、スマホ、ネットサービスなどIT関連を中心に執筆しつつ、たまにウッドベースやエレキベースを弾いている。音楽の守備範囲はジャズから古いソウル、ロック、AOR、MPBまで雑食。ジャズと楽器には少しうるさい。