バッテリー駆動時間は連続再生時で約8時間である。リビングや寝室、バルコニーなど家の中のあちこちに持ち運んで使える。オートキャンプなどアウトドアのお供にもよさそうだ。なお、防水機能はないので、屋外に使う場合はその点に注意したい。

暗めの場所でともすと雰囲気が出る
[画像のクリックで拡大表示]

楽器に近い発音機構でクリアな音

 発音機構(音を鳴らす仕組み)も特徴的だ。台座部分の底に低音域を再生するパッシブラジエーターを内蔵していて、その上に中音域を再生するウーファーが入っている。台座の上に乗っている有機ガラス管の部分も飾りではない。高音域を再生するツイーターなのだ。

 有機ガラス管の端には「バーティカルドライブ」と呼ぶ加振器が3つ付いていて、これで管を振動させて音を出している。金属や木材を振動させて音を出す、楽器に近い発音機構のスピーカーといえる。

台座上部のスリット部分から、上向きに取り付けられたウーファーが見える
[画像のクリックで拡大表示]

 部屋のテーブルに置いて、ジャズ、クラシック、女性ボーカル、ロック、R&Bなどいろいろな音源を鳴らしてみた。驚いたのは低音の振動がすごいこと。音量をそれほど上げているつもりはなかったのだが、テーブルに触れるとパッシブラジエーターからの振動がよく伝わってくる。といっても、低音が響きすぎてうるさいということはなく、引き締まった聴き取りやすい低音だ。

 中音域から高音域はやや硬い感じの音で、アコースティック楽器、特に打楽器や弦楽器の音と相性が良さそうだ。ただ、クリアさはあるのだが、音のアタックがやや丸く、音が抜けきらない印象を受けた。音の細かな部分まではっきり聴き取るタイプのスピーカーというよりも、品のある迫力を持たせて音楽を楽しむタイプのスピーカーといえる。

 いわゆる「360度スピーカー」で、部屋の中央に置くと、周囲のどこでも同じように聴こえる。壁際に置くと音が壁に反射するため、響きの迫力が増してまた違ったサウンドが楽しめる。テーブルの中央に置いて使っても、本棚や机の上に置いて使ってもよさそうだ。

 少し気になったのは聴こえる範囲だ。広い部屋の中央に置くと、スピーカーから2メートルぐらいの距離までは音の広がりがよく感じられ、迫力も伝わってきた。だが、それ以上離れると、そうした広がりや迫力が薄れてしまう。1台で使う場合は、あまり広い部屋向きではないかもしれない。