プリキャンティーンズラボのアンケートでは「ストーリーズによく投稿する理由」の1位に、「その場のできごとや感情・感動を共有しやすいから(66.9%)」が挙がっていた。2位は「時間が経ったら消えるので(心理的に)投稿しやすいから(61.4%)」である。「今」を分かってもらえれば、その後はどうでもいい(消えてしまっていい)といった心理がうかがえる。

ストーリーズによく投稿する理由(n=498、複数回答)
(出所:プリキャンティーンズラボ byGMO)
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 24時間で投稿が消えるストーリーズが女子中高生の支持を集めるのは、思い出を振り返らない若さ故か。それともSNSとともに青春時代を送っているからこそできる、ある種の割り切りなのか。

 この辺りの感覚は、明らかに大人とは違う。スマートフォンで撮った写真も「自撮りをし過ぎてスマホの保存容量が足りなくなってきたら消す。バックアップはしない」と話す女子高生がいた。保存することには執着しない。

写真や文章の表示は「5秒だけ」がいい

 女子中高生がストーリーズを好むのは、その閲覧方法にも理由がある。静止画や動画が自動再生されていくことが、便利なのだ。Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)のタイムラインのように、読み手がスクロールしながら見ていくものではない。

 ストーリーズを投稿すると、友人が見ているInstagramのホーム画面の上にプロフィルアイコンが表示される。それをタップするだけで再生が始まる。静止画も動画も自動再生なので、眺めているだけでどんどん次の投稿に遷移していく。興味がない投稿は画面をタップすれば、次の投稿に飛ばせる。

Instagramのホーム画面。上部に並ぶアイコンが友人がストーリーズを投稿したというお知らせ。タップすると閲覧できる
(アイコン画像出所:123RF)
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 このスピード感が、ストーリーズ人気の大きなポイントだ。(意外に思うかもしれないが)今どきの女子中高生は「この投稿は見る人に迷惑ではないか」ということに、大人が思っている以上に気を使っている。

 フィードへの投稿だと、相手の画面にいつまでも表示され続ける。ところがストーリーズなら、静止画は約5秒、動画は再生が終わり次第、次の画面に移る。見る人にとって興味がない投稿は、簡単に読み飛ばせる。閲覧する人に気を使わせずに投稿できると捉えられているようだ。

 表示時間が極めて短いので、じっくり見られると恥ずかしい、あるいは少し写りが悪い写真でも平気で投稿できる。5秒ほどで次の投稿に画面が切り替わるので、そうした安心感もある。