2019年3月11日、東日本大震災の発生から8年を迎える。毎年このタイミングで災害への備えを見直す読者も多いだろう。そんな中、最近は普段使いができる文具でありながら、災害時の利用まで意識した商品が増えてきた。特にお薦めしたいのは、油性マーカーの「マッキーワーク」と布テープの「コンパル」の2つだ。

 デジタルグッズに囲まれた生活をしていると、情報収集や連絡を取る手段としてスマートフォンやインターネットしか思い浮かばなくなる。しかし、災害時には停電や通信障害が起こり得る。そんなときに役立つのがアナロググッズだ。簡易トイレやヘルメットのような非常用アイテムだけではない。日常生活で使える文具の中にも、身の周りに置いておくと災害発生時に役立つものが幾つもある。

 家族や友人の安否を確認したり、情報をメモしたりと、非常時には何かと文字や図を書く必要が出てくる。そのとき、きれいな紙が手元にあるとは限らない。段ボールや木の板など身近にあるものに書くしかないときもあるだろう。筆記用具として油性マーカーがあると、紙や布、ガラス、プラスチック、ビニール類などさまざまな材質のものに文字や図を書けるので、とても便利だ。

 布テープもいろいろなシーンで活躍する万能アイテム。油性マーカーがあればテープの上にも文字や図を書けるので、書くものが見つからなければ布テープをメモ帳代わりにすることもできる。荷物を束ねてまとめたり、ゴミ袋の口を止めたりといった用途にも使える。厚手で丈夫ながら、手でちぎれるのも使い勝手がいい。

「書く」と「開ける」を1本に集約

 油性マーカーの代名詞とも言えるゼブラの「マッキー」が、防災グッズとしても役立つ進化を遂げている。2018年8月に発売された段ボールオープナーが付いた「マッキーワーク」だ。段ボールに貼られたテープの上からオープナーを差し込むと、力を入れずにテープを裂いて開けられる。避難所で支援物資の箱を開けるのも、中身を記入するのもこれ1本で済む。

ゼブラの「マッキーワーク」。価格は180円(税別)。色は黒と赤の2種類
(出所:ゼブラ)
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安全に開けられる対象はクラフトテープ(紙のテープ)と布テープ
(出所:ゼブラ)
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 避難所によっては、床敷やパーティションに段ボールを使用する。段ボールを開いて組み合わせたり、補強したりするのにもオープナーが活躍する。オープナーはプラスチック製で、カッターより安全性が高い。使用する際にほとんど力が要らないので、子供や高齢者でも扱いやすい。