もっとも、初めて導入したアンケートシステムは、全てうまくいったわけではない。筆者がいた場所から見える範囲だけでも、何人かはWi-Fiや特設サイトにスマホをつなげられずにいたようだ。電通の菅野氏は「1万2000人が体験を共有することが今回のコンセプト。つながらなかった人がいたことに対しては、大反省している」と語る。

 1万2000人のWi-Fi同時接続も、アンケートシステムを使った結果表示も、本番環境では初めての利用だっただけに、やはり一部ではトラブルが起きていた。菅野氏ら電通チームはNTTグループと共に、原因究明に向けた対策本部を立ち上げている。

 だがこの失敗から得られた教訓は必ず、東京五輪などの大イベントに生かされていくだろう。建設中の新国立競技場には、高効率Wi-Fiが導入される見通しだという。2020年夏の東京五輪では「世界初となるリアルタイムの共有体験」が待っているかもしれない。他にも、例えばスマホを使った「1万人討論会」みたいなイベントができるようになることは、容易に想像できる。

 それはともかく、平成最後の大みそかに、紅白歌合戦にライブ、午前0時のカウントダウン、そして年が明けた2019年の深夜2時ごろまで続いたPerfumeとのさまざまな体験を共有できた横浜アリーナのファンは、大満足な1日だったに違いない。ファンと共に、docomo×Perfumeのチャレンジはこれからも続く。

横浜アリーナで全てのイベントが終了したのは、年が明けた2019年1月1日の午前2時ごろ
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