2020年に50台の自動運転タクシー導入

交通量が少ない地方はもっとやりやすそうですね。

富田:そう思います。ライドシェアをやってみようという自治体もありますが、自動運転を導入することによって、問題はある程度解決できる。都内もそうです。これだけ人手不足で、中小だと保有台数が数十台という規模のタクシー会社がたくさんある。大手の我々でさえ採用が厳しいなか、中小はもっと厳しい。そうなると中小ほど自動運転タクシーを導入しないと経営が持たなくなると思います。中小が立ち行かなくなれば、タクシー業界全体として公共交通機関の役目を果たせなくなる。そうならないように中小や地方の企業に対して、自動運転タクシーが実現できるという姿を見せていかないといけない。

 ですので実験は何としても今年やって、20年には複数の会社で導入できたらと思っています。

(写真:北山宏一)

ただ、自動運転タクシーが普及すればドライバーが不要になるという指摘が出てきませんか。

富田:その通りです。私はよく言っているんですけど、無人タクシーと有人タクシーは、カプセルホテルとラグジュアリーホテルの違いです。ただ泊まるだけ、ただ移動するだけに関しては無人の自動運転タクシー。サービスを求める人にはラグジュアリーがいい。

 ラグジュアリーの需要はあります。トランクサービスや観光、妊婦やお子様だけの送迎。当社もやっていますが、需要が右肩上がりです。

 タクシードライバーが不要ということはない。日本のサービスというのは世界一の評価がすでにありますし、そこをもっと強みとして伸ばしていく必要があると思っています。

 ドライバーの数は圧倒的に少なくなっていくんですけれども、どれぐらい需要があるかによって、需給バランスを整えるための調整弁みたいな役割を自動運転タクシーが果たしていけばいいと思っています。

2020年に何台くらいを導入したいですか。

富田:レベル4を50台ぐらいは入れたいと思っています。

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