Eコマースやクラウド事業で知られる米アマゾン・ドット・コム。同社が開発するデバイスの存在感が高まっている。国内では電子書籍リーダーの「Kindle」や音楽・動画配信の「Fire TV」「Fireタブレット」、スマートスピーカーの「Echoシリーズ」などを展開してきた。

 各デバイスに共通する特徴が、アマゾンが提供するサービスにつながっている点だ。一般の家電メーカーとは異なるアマゾン独自のデバイス戦略を読み解いていく。

サービスにつながるデバイスを作る

 同社でデバイス事業の責任者を務めるデイブ・リンプ氏は「従来の家電メーカーとはオペレーションが大きく異なる。デバイスを作ることがすべてではなく、デバイスとつながるサービスも作っているからだ」と語る(写真1)。

写真1●米アマゾン・ドット・コム Amazonデバイス事業責任者のデイブ・リンプ氏(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 アマゾンのサービスを利用できるのはアマゾン製のデバイスだけに限らない。サードパーティー製の製品も存在する。その棲み分けはどうなっているのだろうか。

 電子書籍サービスを利用するための専用端末はアマゾン製しか存在しない。だがiOSやAndroid向けにKindleアプリを提供しており、電子書籍サービス自体はアマゾンのデバイス以外からでも利用できる。米国では東芝や、小売りのベストバイが展開する「インシグニア」ブランドがFire TVを内蔵したテレビを発売している。

 Alexa対応のスマートスピーカーについては、各社から機能が重複した製品が出ている(写真2)。この場合、「どのデバイスを選ぶかは顧客の選択に任せる。Echo Dotを買ってもよいし、(サードパーティー製のAlexa対応スピーカーである)AnkerのEufyを買ってもよい」とリンプ氏は言う。

写真2●Alexaに対応したサードパーティー製のスマートスピーカー
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