オンプレミスでディープラーニング(深層学習)を活用するユーザーにとって、米フェイスブック(Facebook)は最も頼れる存在になるかもしれない。深層学習フレームワークだけでなく、学習済みモデルもオープンソースソフトウエア(OSS)として公開し始めたからだ。AI(人工知能)クラウドで稼ぎたい競合には追随できない手法で自社製OSSの普及を図る。

 フェイスブックは2018年5月1、2日に米サンノゼで開催した開発者会議「Facebook F8」で、AIに関する新しい施策を発表した。2日目の基調講演に登壇したCTO(最高技術責任者)のマイク・シュローファー(Mike Schroepfer)氏は、同社が中心となって開発を進めるOSSの深層学習フレームワーク「Caffe2」と「PyTorch」を統合して数カ月以内に「PyTorch 1.0」としてリリースする計画や、フェイスブックによる学習済みの機械学習モデルをOSSとして公開する計画などを明らかにした。

「PyTorch 1.0」を発表するマイク・シュローファー氏
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フェイスブックが公開する学習済み機械学習モデルなど
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 深層学習フレームワークを巡っては、大手プラットフォーマーがそれぞれ独自のソフトウエアをOSSとして公開し、ユーザーやコミュニティーの囲い込みに躍起となっている。米グーグル(Google)の「TensorFlow」「Keras」、米マイクロソフト(Microsoft)の「Microsoft Cognitive Toolkit(CNTK)」、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の「MXNet」などだ。

 ここで注目したいのは、グーグルやマイクロソフト、AWSがクラウドサービスの提供事業者であるのに対して、フェイスブックはそうでないことだ。

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