小松マテーレ(石川県能美市)と金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(ICC)が共同で開発した炭素繊維複合材料が、2019年11月20日に日本産業規格(JIS)に制定された。炭素繊維複合材料が耐震補強材としてJISに制定されるのは初めて。建築分野における炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の普及に弾みがつきそうだ。

小松マテーレ旧本社棟。カボコーマ・ストランドロッドを使った耐震補強として最初の事例。外周の緊張材にカボコーマ・ストランドロッドを採用(写真:小松マテーレ)
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 JISに制定されたのは「CABKOMA(カボコーマ)ストランドロッド」。「耐震補強用引張材―炭素繊維複合材料より線」(規格番号JISA5571)として、破断力や引張弾性率のほか、構造・寸法、材料、試験方法、検査方法などを規定した。

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左がカボコーマ・ストランドロッド、右はカボコーマ・ストランドロッドの構造(資料:小松マテーレ)

 カボコーマ・ストランドロッドは、炭素繊維の芯をガラス繊維で被覆した線材7本をより合わせ、熱可塑性樹脂を含浸させたロープ状の素材だ。比重は鉄の4分の1と軽量で、施工性に優れる。引っ張りに強く、同じ強度で鉄よりも直径を小さくできるため、水平に取り付けても自重でたわみにくい。また、剛性が鉄より低く、結露しないなど、木材を傷つけたり腐食させたりしにくいという特徴もある。さらに、耐食性・耐久性に優れ、屋外でも採用しやすい。

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