清水建設は、建物の屋上や地上に設置した設備機器の騒音を抑えるアルミ製の遮音ルーバー「しずかルーバー」を開発した。既存の製品と同等以上の遮音性能を確保しつつ、低価格化を実現。採用コストを従来の5~8割に抑えた。下地や鉄骨を除いたルーバーの価格は1m2当たり4万8000円からだ。

しずかルーバーの正面(外側)の外観(写真:清水建設)
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 羽板間の通気経路に凝らした3つの工夫で、低音域から高音域まで幅広い周波数帯の騒音に対応したのが特徴だ。

 1つ目は羽板の形状。通気経路の下側に位置する羽板の先端の断面を放物線状とし、その対面の羽板の断面を円弧状とすることで、通気経路に入ってきた騒音を反射し、進入経路を逆にたどって音源側に送り返す。特に高音域に有効だ。

 2つ目は、羽板の中空部分に設けた不燃性ポリエステル吸音材。低音域から高音域まで、幅広い周波数帯の騒音を吸収する。

 3つ目は、通気経路の上側に設けた空洞とスリット。共鳴現象を利用して音を低減する「ヘルムホルツ共鳴器」を形成し、中音域の騒音を減らす。ヘルムホルツ共鳴器は、防音ガラスや自動車のマフラーなどに広く使われている。

しずかルーバーの仕様。音響透過損失は遮音性能を表す。値が大きいほど性能が優れている(写真・資料:清水建設)
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