過去50年間で最も影響力のある超高層ビル50棟は何か――。その調査結果を、米国・シカゴに本部を置く国際非営利団体(NPO)「高層ビル・都市居住評議会(Council on Tall Buildings and Urban Habitat、以下CTBUH)」が2019年10月に発表した。日本からは唯一、東京都新宿区に立つ「モード学園コクーンタワー」が選ばれた。
調査は、CTBUHが19年に設立50周年を迎えるに当たって実施した。同団体の会員である建築などの専門家が、建物の象徴性や周辺環境・景観との調和性、環境配慮、構造の革新性などの観点で、1969年~2018年に完成した50棟の超高層ビルを選出した。
50棟には、最も古いもので「ジョン・ハンコック・センター」(1969年完成、米シカゴ)、最も新しいもので「セールスフォースタワー」(2018年完成、米サンフランシスコ)が選ばれた。国・地域別にみると最多は米国14棟で、次いで中国6棟。アラブ首長国連邦や英国、香港などでもそれぞれ複数棟ある。日本は「モード学園コクーンタワー」(08年完成)の1棟だけという結果になった。
日本企業が関与した海外プロジェクトでは、熊谷組が施工を担当した「中国銀行香港支店ビル」(香港、1990年完成)、「台北101」(台湾・台北、2004年完成)、森ビルグループが運営する「上海環球金融中心」(中国・上海、08年完成)、積水ハウスがシンガポールのフレイザーズ・センターポイント・リミテッドと共同開発した「ワン・セントラル・パーク」(オーストラリア・シドニー、14年完成)が挙がった。
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