沖縄県の観光名所である首里城(那覇市)で、2019年10月31日午前2時40分ごろに大規模な火災が発生した。首里城公園管理センターによると、燃えた建物は正殿、北殿、南殿・番所、書院・鎖之間、黄金御殿、二階御殿、奥書院だ。消防庁災害対策室によると、正殿を含む北殿、南殿・番所が全焼した。31日午後6時時点では、その他の被害を受けた建物の被害状況は調査中だ。焼損面積は約4200m2。31日午後1時30分に鎮火した。火災に伴うけが人は確認されていない。

火災で正殿(中央)などを焼失した首里城(写真:共同通信社)
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 首里城は1945年の沖縄戦で焼失した後、沖縄の本土復帰20年を記念して92年に正殿や北殿が復元された。2000年12月には、首里城の跡地が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産の1つとして世界遺産に登録されている。

 火元となった正殿は、戦前には国宝に指定されていた。そこで復元に当たって、建築基準法の適用を除外した。木造3階建てで、延べ面積約1200m2。1994年にBCS賞を受賞している。正殿以外の被害を受けた建物はRC造で復元した。

大規模火災の火元となった首里城正殿(写真:国営沖縄記念公園(首里城公園))
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火災で全焼した首里城の南殿(写真:国営沖縄記念公園(首里城公園))
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火災で全焼した首里城の北殿(写真:国営沖縄記念公園(首里城公園))
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 正殿には消火器や屋内消火栓設備、自動火災報知設備などが設置されていたが、スプリンクラーはなかった。消防法施行令に基づく用途は「その他事業場」で、消防法上、スプリンクラーの設置義務はなかった。

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