宮崎市内にある建設会社Block-Style(ブロックスタイル)合同会社に対して、多くの建て主が怒りの声を上げている。同社が設計した市内4棟の建物は、確認申請をせずに着工したことが発覚。そのうち1棟では建て主に偽造した確認済み証を渡していた。同社は19年8月末に破産手続きを開始、現在は営業を停止している。市は同社を公文書偽造・同行使の罪の容疑で宮崎県警察に告発していたことを2019年9月12日に明らかにした。

確認申請をせずに着工していたことが発覚した経緯。宮崎市の職員が確認済み証が交付されたことを示す標識を掲示せずに着工している現場を見つけたことがきっかけだった(資料:宮崎市建築指導課への取材を基に日経アーキテクチュアが作成)
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 市建築指導課によると18年10月、市の職員が確認済み証が交付されたことを示す標識を掲示せずに着工している建設現場を見つけた。11月2日に設計者のブロックスタイルに聞き取り調査を行ったところ、市が指摘した建設現場に加えて、同社がこれまでに設計した住宅3棟についても確認申請をせずに着工していたことが分かった。住宅はいずれも工事が完了しており、引き渡しを終えていた。

 市は同社に聞き取り調査を行った同日、建築基準法12条5項に基づき、確認申請をしていなかった4棟について報告を請求した。市建築指導課は「住宅3棟は引き渡し済みで、躯体(くたい)状況を確認できなかった。図面だけでは構造強度が建基法の基準を満たしているのかを判断できず、住人に住宅の安全性を確認するように求めた」と説明する。

 市が継続して調査を進めるなかで、同社が確認済み証を偽造していたことも発覚。市は19年4月25日に宮崎県警に告発した。宮崎県警は「個別の案件については回答できない」とし、告発状の受理についても明らかにしなかった。

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