大東建託(東京都港区)は、2019年10月からCLT工法による木造4階建て賃貸住宅「Forterb(フォルターブ)」の販売を開始した。フォルターブは建築基準法上の耐火建築物で、同社によればCLTを導入した賃貸住宅の商品化は国内初だという。プランはシングル向けの1K(専有面積27.34m2)と1DK(同33.89m2)が基本。ワンフロアに3戸、合計12戸を配置する。内装はCLTの木質感を活かしたデザインを採用。共用部分にはCLTの表面をそのまま見せる壁面を設けた。

大東建託がCLTを導入したForterb(フォルターブ)の構造イメージ。4階建ての賃貸住宅で、各フロアに3戸、合計12戸を配置する(資料:大東建託)
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 CLTとは、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料で、建築の構造材のほか土木の構造材、家具などにも使用されている。13年に製造規格であるJAS(日本農林規格)が制定され、16年にCLT関連の建築基準法告示が施行されるなど利用環境は整いつつある。しかし、施工の難しさやコスト高などが障壁となり、本格的な普及には至っていない。

 大東建託では、15年からCLT工法を導入した賃貸住宅の商品化を目指し、建設コストの低減や耐火性能を確保するための技術開発に取り組んできた。19年春には、都市部の防火地域での導入を想定した実験棟(3階建て・全6戸)を建設。施工性や居住性を検証したうえで、今回の本格導入に踏み切った。

洋室の断面イメージ。CLTの木質感を生かした内装としている(資料:大東建託)
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