大成建設は同社技術センターの「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)実証棟」で、建物利用者の健康に関する認証制度「WELL Building Standard」(以下、WELL認証)の最上位ランク「プラチナ」を取得した。建物全体を対象とした評価区分でプラチナランクを取得したのは世界初だ。その実力を詳しく見ていこう。

「WELL認証」で最上位のプラチナランクを取得した大成建設の「ZEB実証棟」は、延べ面積1277m2、3階建ての建物だ(写真:大成建設)
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ZEB実証棟の内観(写真:大成建設)
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 WELL認証は、米国のInternational WELL Building Insititute(IWBI)が運営し、別機関のGreen Business Certification Inc.(GBCI)が認証業務を担当している。認証の取得には、建物の用途や規模などの基本情報を登録した上で、書類審査と現地審査を受ける必要がある。空気や水、光など執務環境に関する項目から、建物に設置する什器(じゅうき)、組織の運営方法などに関する項目まで幅広く審査する。満たした項目の数に応じてプラチナ、ゴールド、シルバーの中からランクが決まる。

 WELL認証の中でも、ZEB実証棟で申請した「バージョン1」の審査項目は105項目に上る。このうち41の必須項目を満たさなければ認証を取得できない。さらに、その他の64項目のうち48項目以上を満たして、ようやく最上位のプラチナランクを取得できる。

WELL認証には現在、バージョン1とバージョン2の2種類がある。ZEB実証棟が認証を取得したバージョン1の項目は主に7つの分類で構成する(資料:大成建設)
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 ZEB実証棟は90項目を満たしプラチナランクを取得した。大成建設技術センター都市基盤技術研究部空間研究室設備システムチームの田中拓也副主任研究員は「今後、発注者のニーズに応えるために、最上位のランクを取得して認証全体のノウハウを蓄積する必要があった。プラチナランクの下のゴールドランクであれば、比較的簡単な取り組みだけで達成できる」と語る。

WELL認証のプラチナランクの証書(資料:大成建設)
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