ビルの壁面をうがつように空いた大穴は、故ザハ・ハディド氏の真骨頂とも言える意匠だ。この不思議な建物は「オーパス」。ホテルやオフィスが入居する予定の複合ビルだ。

ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した複合ビル「オーパス」。2020年の開業を目指しドバイで建設が進む(写真:Laurian Ghinitoiu)
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 日本語で音楽や文芸の“作品”という意味を持つオーパスは、アラブ首長国連邦を構成するドバイ首長国のランドマークタワー「ブルジュ・ハリファ」の近くで建設が進む。ザハ・ハディド・アーキテクツの広報担当者は、「2020年のオープンを目指して現在は内装工事が進んでいる」と説明する。

オーパスは地下7階・地上20階。高さ93mで、平面は長手方向100m、短手方向67mの大きさになる(写真:Laurian Ghinitoiu)
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内装工事が進むオーパス(写真:Laurian Ghinitoiu)
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 地下7階・地上20階のビルは、地上付近で2つのタワーに分かれ、上層部でつながっている。高さ93m、平面で長手に100m続く壁面は正面から見ると“大穴”が空いたような形状だ。まるで「四角いドーナツ」のように見える。ザハ事務所は、「中央にぽっかり空いた穴を削り出した立方体」と表現している。この大穴側の外壁面もガラス張りとすることで、ビルの利用者はビル屋内の中心部に居ても外の景色を楽しむことができる。

 2つのタワーは地上レベルでは4フロア相当の吹き抜け空間で接続する。また、地上71mの上層階では幅38mの橋が建物を結び付けている。このような構造によって立方体の建物に流動的な形状の空隙を設けた非対称の外観を実現した。

ビルは大穴に沿って2つの独立したタワーが融合するような形状に設計された。(写真:Laurian Ghinitoiu)
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幅38mの橋を地上71mに設置して2つのタワーを結び付けている(写真:Laurian Ghinitoiu)
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 完成すれば約5200平方mのオフィス空間と12のレストラン、街を眺望できるルーフトップバーが稼働する予定だ。運営は世界40カ国で380以上のホテルを経営するスペインのメリアホテルズインターナショナルが行う。

 発注者である不動産開発大手オムニヤット社のマハディ・アムジャッドCEOはオーパスを、「虚と実、不透明と透明、内と外のバランスを彫刻的な感性で表現している」と評する。

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