住宅に関して消費者と事業者との間で生じるトラブルなどの解決を支援する住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、2019年8月5日、18年度における相談・紛争処理の件数などを集計した「住宅相談統計年報2019」を公表した。

 同年報によると18年度は、住宅の新築・取得やリフォームなどに関する「電話相談」の件数は合計3万2253件。前年度から14.6%増加した。電話相談は10年度以降、17年度が前年度比6.7%減だったのを除くと、全体として右肩上がりの傾向が続いている〔図1〕。内容では、「住宅のトラブルに関する相談」が最も多く64.0%。そのほか「知見相談」が22.2%、「その他」が13.7%だった。新築・リフォーム別では、「新築等相談」は全体で前年度より13.9%増加し2万509件、「リフォーム相談」は同15.8%増加で1万1744件だった。

〔図1〕電話相談件数の推移
(資料:住宅リフォーム・紛争処理支援センター)
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 新築に関する電話相談で「評価住宅」「保険付き住宅」「評価・保険付き以外の住宅」の別では、評価・保険付き以外の住宅が最も多く8062件〔図2〕。以下、保険付き住宅6519件、評価住宅が874件だった。評価住宅は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「建設住宅性能評価書」の交付が確認できた住宅、保険付き住宅は住宅瑕疵担保責任保険(1号保険)付きの住宅をそれぞれ指す。10年度以降、「保険付き住宅」の割合が年々増えており、18年度は初めて新築住宅に関する電話相談件数全体の40%を超えた。

〔図2〕新築住宅に関する電話相談件数の推移
(資料:住宅リフォーム・紛争処理支援センター)
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 新築に関する電話相談で、不具合発生時の築年数が判明していたのは5448件〔図3〕。このうち、「築年数1年未満」が全体の35.5%と、突出して多かった。「1年以上2年未満」「2年以上3年未満」と合わせて、3年未満の築浅物件に関する相談は、件数ベースで全体の半数強(51.2%)を占めている。

〔図3〕「新築等住宅」の電話相談で不具合発生時の築後年数
(資料:住宅リフォーム・紛争処理支援センター)
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 不具合の具体的な事象で、件数ベースのランキング上位は次のとおりだ。新築かリフォームか、戸建てか共同住宅かによって、傾向の差が分かる。新築の戸建てで5位以上は「ひび割れ」(21.0%)、「雨漏り」(14.5%)、「性能不足」(12.7%)、「剥がれ」(12.4%)、「変形」(10.4%)。同じく共同住宅は「ひび割れ」(15.0%)、「剥がれ」(12.2%)、「性能不足」(10.7%)、「雨漏り」(10.5%)、「漏水」(9.8%)。リフォームの戸建ては「剥がれ」(17.7%)、「雨漏り」(15.9%)、「性能不足」(12.5%)、「ひび割れ」(12.1%)、「汚れ」(8.6%)。同じく共同住宅は「剥がれ」(17.4%)、「変形」(15.6%)、「性能不足」(11.0%)、「漏水」(9.3%)、「汚れ」(8.6%)だった。

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