建築家、谷口吉生氏の設計による「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」が2019年7月26日、金沢市寺町5丁目に開館した。谷口吉生氏と実父で建築家の故・谷口吉郎氏の名前を冠したこの資料館は、金沢市の出身である吉郎氏の生家の敷地を息子の吉生氏らが同市に寄贈して、金沢市が建設した。吉郎氏の代表作の1つである東京・四谷の迎賓館赤坂離宮和風別館(1974年竣工、「游心亭(ゆうしんてい)」とも呼ばれる)の広間などを再現するということで注目を集めていた。

入り口のある西側から見た外観。外壁のベージュ色の石はブラジル産花こう岩(写真:日経アーキテクチュア)
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 吉郎氏は金沢出身の建築家で、東宮御所(1960年)や東京国立博物館東洋館(1968年)など、国を代表する建築を数多く設計した。一方、吉生氏は豊田市美術館(1995年)やニューヨーク近代美術館新館(2004年)など多くの美術館を設計し、「美術館の名手」として知られる。

 谷口吉郎・吉生記念金沢建築館は鉄筋コンクリート造、地下1階・地上2階建て、延べ面積1570m2。設計は吉生氏が代表を務める谷口建築設計研究所(東京・千代田)、施工は清水建設・豊蔵組・双建JVが担当した。建設費は約18億円。館長は建築家で、金沢工業大学教授の水野一郎氏が務める。

 開館前日(2019年7月25日)に行われた報道内覧会では、設計者で土地の寄贈者でもある吉生氏が自ら設計意図などを説明した。同氏や水野館長の言葉を引用しつつ、建物の見どころを紹介する。

設計者の谷口吉生氏(中央)と、水野一郎館長(左)、企画展を監修した藤岡洋保東京工業大学名誉教授(写真:日経アーキテクチュア)
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