第60回の節目を迎えた日本建設業連合会(日建連)の建築賞「BCS賞」。その受賞作が2019年7月22日に開かれた日建連理事会で決定した。応募79件の中から「ナセBA(市立米沢図書館・よねざわ市民ギャラリー)」、「フェスティバルシティ」、「沖縄科学技術大学院大学 PHASE1」、「新発田市新庁舎」など15件が選ばれた。特別賞は該当がなかった。選考委員会の委員は、建築家の青木茂氏、赤松佳珠子氏、北川原温氏、堀部安嗣氏ら12人が務めた。

 受賞作の1つ、ナセBAは、山形県米沢市が中心市街地活性化の拠点として整備した複合公共施設。設計を山下設計、施工を金子建設工業が担当し、16年3月に竣工した。建物は地上5階建て。4層の大規模な吹き抜け空間がある図書館の階下に、市民ギャラリーやカフェなどを配置している。寸評では、建築のプロポーションや外装材、ディテール、構造計画がよく吟味され、街並みと調和した「質の高い知的な建築」として高い評価を得た。

ナセBA(写真:日本建設業連合会)
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 建物用途別に受賞作をみると、複合施設が5件、学校が3件、商業施設が2件などとなっている。「近年の受賞作品は、時代の要請を反映し、多種多様になっている。今回も同様に、建物用途やプロジェクトとしての体制の多様化の傾向が見て取れる」(日建連)。

 BCS賞は1960年に創設された建築賞。供用から1年以上を経過した国内の建築物を対象に、建築の企画、設計、施工、維持管理などを総合的に評価して選考する。建築主、設計者、施工者の3者を表彰する。第60回までの受賞作品総数は、特別賞を含めて958件となる。表彰式は11月15日、東京・内幸町の帝国ホテルで行う予定だ。

 以下、受賞15作品の概要と寸評を五十音順に紹介する。


■第60回BCS賞受賞作品(五十音順)
愛知県立愛知総合工科高等学校赤坂インターシティAIR(赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業)太田市民会館沖縄科学技術大学院大学 PHASE1オーディオテクニカ本社GINZA SIX新発田市新庁舎新山口駅北口駅前広場「0番線」・南北自由通路東京ガーデンテラス紀尾井町東京ミッドタウン日比谷富山県美術館ナセBA(市立米沢図書館・よねざわ市民ギャラリー)HIRAKATA T-SITEフェスティバルシティ(中之島フェスティバルタワー、中之島フェスティバルタワー・ウエスト)立命館大学大阪いばらきキャンパス

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