建築家、坂倉準三(1901~69年)の代表作である神奈川県立近代美術館 鎌倉(2016年に閉館)が、2019年6月8日に「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として再開館する。

南側の平家池越しに見た「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」。特記以外の写真は2019年5月1日に撮影(写真:日経アーキテクチュア)
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1階の大谷石の壁に張られた「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」のプレート。左のシンボルマークは、池に立つ柱と波紋をモチーフにした(写真:日経アーキテクチュア)
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 神奈川県鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮境内に立つ神奈川県立近代美術館 鎌倉(旧本館)は、戦後間もない1951年に日本で最初の公立近代美術館として開館した。鎌倉にある近代美術館ということで、美術愛好家の間では「鎌近(カマキン)」とも呼ばれる。65年にわたり美術愛好家や鎌倉市民に親しまれたが、2016年3月の借地契約満了に伴い、同年1月31日まで開催された展覧会をもって、「美術館」としては見納めとなった(関連記事:「閉館秒読みの「鎌近」で知る坂倉準三の先進性」)。

 当初は更地で返還される予定だったが、神奈川県と鶴岡八幡宮の話し合いにより、旧本館については鶴岡八幡宮が継承していくことになった。閉館後の16年11月には、神奈川県指定重要文化財にも指定された。

 同じ坂倉建築研究所の設計で1966年に竣工した新館は解体し、残した旧本館のみに耐震補強などの改修工事を実施。鎌倉の魅力を発信する文化交流施設「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」とした。改修設計は丹青研究所、施工は竹中工務店が担当した。改修設計には坂倉建築研究所が協力している。

19年4月20日から5月6日まで開催された特別展「新しい時代のはじまり」のポスター(写真:日経アーキテクチュア)
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 2019年6月8日の開館に先立ち、4月20日から5月6日まで、この建物の歴史と今回の改修工事の内容を紹介する特別展「新しい時代のはじまり」が開催された。このときに撮影した新生カマキンの写真を、美術館としての最後の姿(16年1月)と織り交ぜながら紹介する。

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