三井不動産と東京ガスは2019年4月15日、同年3月に竣工した「日本橋室町三井タワー」から東京・日本橋室町周辺の地域に電力と熱を供給する「日本橋スマートエネルギープロジェクト」を始めたと発表した。再開発エリアだけでなく、近隣にある既存のビルにもエネルギーを供給するのは国内初の試みだ。

日本橋スマートエネルギープロジェクトを推進する、三井不動産の菰田正信社長(右)と東京ガスの内田高史社長(左)(写真:日経アーキテクチュア)
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 対象エリアの面積は15万m2。約20棟、延べ面積100万m2にエネルギーを供給する。エリア内には「三井本館」「三越日本橋本店本館」「武田グローバル本社」などが含まれる。三井不動産と東京ガスが設立した「三井不動産TGスマートエナジー」が運営を担う。

エネルギー供給対象になるのは、日本橋室町地域(図のオレンジの範囲)(出所:三井不動産)
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 同プロジェクトの中核となる施設は、日本橋室町三井タワーの地下にある「日本橋エネルギーセンター」だ。都市ガスを燃料にして発電するコージェネレーションシステム(CGS)と、東京電力の系統電力を組み合わせて、日本橋室町地域に電力と熱を供給する。

 都市ガスを供給する中圧ガス導管は地震などに強く、ガス漏れが起こりにくいため、災害時にも電力や熱を安定して供給できる。オフィス入居者の事業継続や帰宅困難者の一時滞在に役立つ。

電力4.3万kW、熱170GJ/hを日本橋室町地域に供給する(出所:三井不動産)
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「日本橋エネルギーセンター」に設けた発電装置(写真:日経アーキテクチュア)
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