日本スポーツ振興センター(JSC)は2019年4月10日に開いた定例会見で、新国立競技場の整備状況を公表した。外装、内装とも7割方終えており、コストの変動も無く、予定通り19年11月末に完成する見込みだという。設計を手掛ける大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体(JV)も会見に参加し、一般には公開されないVIP向けのホスピタリティエリアの内装などを説明。最終調整に向けて隈氏は、「今までのスタジアムと違う、日本らしい温かいものになる」と語った。

2019年4月1日に撮影された新国立競技場。写真左手前が西方向、右奥が東方向。日本スポーツ振興センター(JSC)によれば、外装、内装とも7割方進んでいるという(写真:⼤成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JV作成/JSC提供)
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19年4月10日にJSC本部事務所で開かれた定例会見。左から、大成建設設計本部の川野久雄特定プロジェクト部長、隈研吾建築都市設計事務所の隈研吾主宰、JSC理事の今泉柔剛新国立競技場設置本部長(写真:日経アーキテクチュア)
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 最難関と言われた屋根に関しては、鉄骨の工事が2月末に終了。金属仕上げも進んでおり、5月中旬に完了を迎える予定だ。今後は、スタジアム内部で芝生を敷くなどのフィールド工事が本格化する。観客席は約2万2000席、全体の3分の1の取り付けが終了した。

4月1日に撮影された新国立競技場の遠景。2月末に屋根の鉄骨施工が終わり、既に重機などは片付けられている(写真:⼤成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JV作成/JSC提供)
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 外構では、地上部の「大地の杜」、地上5階の「空の杜」と名付けた部分の植栽計画を進める。「大地の杜」は3つのゾーンに分けた。南側の「大樹の里庭」は高さ10~12mのケヤキやスダジイなど高木を中心としたエリア。北東側の「深緑の杜」は、外苑の緑と連続性を持たせ、ツバキや低木のツツジなどを配して立体的な緑地を構成する。西側の「水辺の里庭」では、旧渋谷川のイメージを保存するためにせせらぎを整備。水辺に合う花やモミジなどの落葉樹を植え、季節によって彩りに富む里庭をつくる。高中木で合計1000本、樹種は75種類、低木は合計4万7000本、樹種は55種類に及ぶ。

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