大成建設は、直交集成板(CLT)を用いた木造躯体床(以下、CLT床)の遮音性を高める乾式工法「T-WOOD Silent Floor(ティーウッド・サイレント・フロア)」を開発した。乾式工法で、コンクリート床と同等の遮音性を達成した。木造の普及が進む中、高い遮音性が求められるホテルや集合住宅などに提案する。

「T-WOOD Silent Floor」の 断面図(資料:大成建設)
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 建物にCLT床を適用する場合、遮音性を高めるため、上面にコンクリートを打設して重量や剛性を増す場合が多い。しかし、打設時にモルタルが下階へ染み出るリスクがあるうえ、硬化までの養生期間を確保しなければならず、工期が長くなるなどのデメリットがあった。コンクリートの重量を支えなければならないので、基礎工事などが大掛かりになり、コストが高まるのも課題だ。

 新たに開発した工法ではまず、CLT床の上下面を強化石こうボードで被覆する。次に、上面にマンションなどで多く使われる遮音性乾式二重床を設け、下面には天井面を石こうボードとした一般的な吊り天井を配する。吊り天井のふところには、軽い無機系粒状体(ゼオライト)を封入した袋を敷き詰める。天井板が共振して生じる騒音を抑える狙いがある。ゼオライトは脱臭剤や吸着剤などに使われる不燃素材だ。

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