メルセデス・ベンツ日本(以下、MBJ)と竹中工務店は、未来のライフスタイルを提案する体験施設「EQ House」を東京・六本木でオープンした。2019年3月13日から約2年間、無料で公開する。設計にコンピュテーショナル・デザインを採り入れて外壁パネルの最適な形状を生み出したほか、デジタル情報を活用して施工の効率化も実現した。

住宅の未来形を体験できる施設「EQ House」の外観。竹中工務店が設計・施工を手掛けた(写真:日経アーキテクチュア)
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 「EQ」とは、MBJが19年から日本で本格展開する電動モビリティーのブランドだ。この施設では、家に電動モビリティーが入り込み、リビングと交差するプランを表現した。

モビリティーの動線と、リビングが建物の中央で交わる平面計画とした(写真:日経アーキテクチュア)
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 建物にはIoT(モノのインターネット)技術などを活用する竹中工務店開発の管理システムを導入。AI(人工知能)も搭載することで、人の好みや快適性を学び続け、「人の心を理解する建築」を目指した。

 建物中央にはガラスインターフェースを設置。手をかざすと室内環境や自動車の情報などが浮かび上がる仕掛けだ。

建物中央に設置したガラスインターフェース。室内の温度や明るさなどの情報が浮かび上がる。車が出入りするときなどは、写真左方向へと自動でスライドする(写真:日経アーキテクチュア)
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 外壁などのガラスには調光フィルムを張り、多機能人感センサーやCO2センサーなど数々のセンサーを室内外に取り付けている。それにより、人の手の動きや声などによって照明や空調などの室内環境を調整可能な空間としている。ガラスの調光フィルムはプログラミングと連動した制御が可能で、センシングした日射量のデータや太陽の位置に合わせて透明度を変えられる。扉の開閉など人の行動もAIに学習させて、調光フィルムの制御に反映することもできる。

ガラスには調光フィルムを張り、プログラミングと連動した制御を可能にした。写真は玄関を内側から見た様子。扉の透明度を低くして、壁の透明度を高くした場合(写真:日経アーキテクチュア)
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 スマートウオッチとも連動させる。「利用者がスマートウオッチを通じて、快適に感じた環境を記録していけば、建物が判断して、利用者の好みに合った環境を再現しやすくなる」と、竹中工務店東京本店設計部の花岡郁哉副部長は話す。

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