LIXILが建材・設備のIoT化に力を入れ始めた。2019年2月27日、同社はIoT機能を搭載した玄関ドアと窓シャッターを発表。従来の電動製品とは異なり、スマートフォンで鍵の施錠や解錠を遠隔操作したり、スマートスピーカーと連携して声でシャッターの上げ下げを操作したりできるようにした。

 ラインアップに加わったのは、玄関ドアの「玄関ドアDA」「玄関ドアDA防火戸」と、住宅向け窓シャッターの「スマート電動」「電動」の4製品だ。玄関ドアや窓のブランド「TOSTEM」における2019年の新製品第1弾に当たる。

 LIXILはこれらの商品を足掛かりに、ドアの電気錠や電動シャッターの採用を促して、玄関ドアと窓シャッターの売り上げ拡大を図る。現状135億円の売り上げを、2024年3月期には200億円まで引き上げる。5年間で約1.5倍の成長を目指す。

LIXILはIoT機能を搭載した玄関ドアと住宅向け電動窓シャッターを発表。住宅のIoT化が進む今後を見据えて、同社の住宅向けIoTシステム「Life Assist(ライフアシスト)」との連携も可能にした(写真:日経 xTECH)
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 LIXILがIoT機能を搭載した玄関ドアや窓シャッターを開発した背景には、急速に進む住宅のIoT化がある。建材や設備をインターネットに接続し、自動制御や遠隔操作が可能になる。

 例えば、国土交通省や経済産業省などの施策が後押しとなり、ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)を採用した住宅が増えた。加えて、スマートフォンの普及も大きな要因だ。「スマホは、今や20代や30代で普及率が9割を超えている。スマホが財布の代わりになったり、健康管理のツールになったり、家電のリモコンとして機能したりと、生活ではなくてはならない存在だ」とLIXILの関塚英樹サッシ・ドア事業部長は指摘する。

 とは言え、実際に生活の中でIoTを活用する人はまだ少数派だ。現時点では、活用している人の間でさえIoTを積極的に取り入れたい人や、最低限の機能を使いたい人など、利用度合いには温度差がある。この点を踏まえて、「利用状態に合わせてオプションなどで機能を選択できるように、商品開発を心掛けた」とLIXILは説明する。

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